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2024.01.12
オリスのビッグクラウン ポインターデイトにブロンズの限定モデル!
クリケットの歴史を凝縮した1本
メリルボーン・クリケットクラブ(以下MCC)は、236年の歴史を誇る世界で最も活動を行なっているイギリスの有名なクリケットクラブ。そのクリケットクラブがオーナーを務めるのがロンドンにあるローズ・クリケット球場だが、その由緒ある球場初のタイムキーパーにオリスが選ばれ、さっそく両者の協賛を記念する限定モデルが発表された。
ローズ球場の象徴として知られているのが、時計台の上からピッチを見守る「ファーザータイム(時の翁)」と呼ばれる風向計。これは球場の建設が遅れていたことのお詫びとして設計を担当していたヘルバート・ベーカー卿が1926年に贈呈したもの。新作「ファーザータイム リミテッドエディション」の限定数1926本は、この年を記念したものだ。
限定モデルのベースに選ばれたのは、オリスを代表する傑作「ビッグクラウン ポインターデイト」である。ファーザータイムに遅れること12年、1938年に誕生したパイロットウォッチで、パイロットがグローブをしたまま操作できるように、大きなリューズを備えていることが特徴だ。
今回の限定モデルには、ビッグクラウン ポインターデイトとしては初めてとなるブロンズケースとホワイトダイヤルの組み合わせが採用されている。ブロンズ製のブレスレットに加え、鹿革のレザーストラップも付属。ステンレススティールの裏蓋には、ファーザータイム風向計とシリアルナンバーが刻まれ、ベルト交換用工具もセットされたスペシャルボックスで提供される。
オリスとMCCが手を組んだもう一つの理由は、両者が環境活動にも積極的ということだ。オリスは海洋プラスチックを再利用したアーティスティックな文字盤の時計で近年注目を集めているが、MCCと共同でロンドンのプラスチックゴミ回収なども行なっている。MCCの代表ガイ・ラベンダーは、クリケットにとって大切なことは「友情やチームワーク、思いやりの心」だと語っているが、これからの高級時計は、決して独りよがりではなく、志の高い時計作りの精神が必要とされるのだろう。
お問い合わせ/オリス公式サイト
文・構成/市塚忠義