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2024.04.17
セイコー、ダイバーズウォッチの原点「1965 ヘリテージ」がさらに進化!
SEIKOブランド100周年モデルも登場
人気の高い時計カテゴリーである「スポーツウォッチ」や「パイロットウォッチ」には、実は明確な定義がない。いま流行りの「ラグスポ」も然り。作った当人が「そうだ」と言えば受け入れられる、いわば自己申告制だ。
一方、「ダイバーズウォッチ」の場合は、事情が異なる。ダイバーズウォッチは世界的に定義づけがされており(ISO 6254、JIS B 7023がこれに該当)、勝手にダイバーズを名乗ることは許されない。海中では命に関わる使用も想定されるため、高い防水性能や視認性に加え、潜水時間などを表示できる回転ベゼルの搭載が条件となる。
国産初のダイバーズウォッチはセイコーが1965年に発売した。現在展開されている、セイコーすべてのダイバーズの原点であるから、非常に重要なモデルだ。その初代ダイバーズのヴィンテージスタイルを受け継ぎ、2020年に誕生したのが「1965 ヘリテージ(SBDC101)」。セイコー プロスペックスからリリースされた初代オマージュモデルは、世界中で高い評価を獲得した。
今回紹介する最新モデルは、その改良版。「1965 ヘリテージ」モデルに、防水性能やパワーリザーブなどをアップさせたモデルが登場する。バリエーションは3種類。ブラックダイアル、ブルーダイアルのレギュラーモデルと、チャコールグレーダイアルにゴールドカラーを組み合わせた、SEIKOブランド100周年を記念するスペシャルエディションだ。
では、改良点を確認していこう。まずパワーリザーブ時間。前作「SBDC101」が70時間であったのに対し、新作に搭載されるメカニカルキャリバー6R 55では、約3日間(72時間)のロングパワーリザーブを実現。防水性能は200mから300mに大幅アップしている。
また3時位置のバーインデックスを短くして設置していた日位表示は、4−5時の隙間にスッキリと収められ、視認性も向上。ケースサイズはミリ単位でコンパクトになっており、ケース径が40.5㎜から40㎜に、ケース厚は13.2㎜から13㎜と「小さく・薄く」仕立て直された。
装着されるブレスレットも新たに開発されたもの。しなやかに動く短いピッチのコマとコンパクトなバックルを採用したことでブレスレットの可動域も見直され、より高いフィット感を手に入れている。またスペシャルエディションのモデルには、ペットボトルの再生原料を100%使用したファブリックストラップも付属するという。
スペックアップに伴い価格もアップしているが、その改良内容の充実さを考慮すれば、かなり良心的と言えるだろう。このご時世で、実力派のダイバーズウォッチをアンダー20万から提供できるのは、セイコーならではの強み。発売予定日は6月8日(土)と、まだちょっと先ではあるが、注目度の高い人気モデルなだけに、欲しい人は今から準備しておきたい。
お問い合わせ:セイコーウオッチ公式サイト
文・構成/市塚忠義