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2024.04.23
Watches & Wonders Geneva 2024 速報! Part.2
4月9日からスイス・ジュネーブ空港近くのパレクスポで開催された「Watches & Wonders Geneva 2024」。今年はようやく、時計Begin編集部も取材に行ってまいりました! 主に会場内でお披露目となった約40ブランドの新作を、数回に分けてお届けします。
HUBLOT ウブロの2024新作
ウブロがビッグ・バンで「究極のシンプル」を追求した1本。ケースサイズは、ビッグ・バン史上初の38㎜ケース。小ぶりながらもケース両サイドの“耳”、6つのH型ビス、スケルトンの時分針、リューズのラバーなど、ビッグ・バンのDNAをぎゅっと凝縮。ウブロが飛躍した1980年代の時計サイズに、専用ブレスレットを組み合わせた。
この新作を見る限り、もはやウブロの「セラミック技術」を超えるブランドは、今後も現れないだろう。焼成を要するセラミックケースは、その過程で色味の安定が難しく、定番はブラックかホワイト。ウブロは独自の研究開発を重ね、レッド、ブルー、イエローなどの鮮やかな色のセラミックケースを次々と実現させてきたが、今回は初のオレンジセラミックを完成させた。インデックスや針もオレンジで統一。搭載するムーブメントは自社製のフライバック クロノグラフ ムーブメント「ウニコ」と、外装も中身も、非常に満足度の高い1本。
お問い合わせ:ウブロ公式サイト
ZENITH ゼニスの2024新作
ゼニスの初代デファイは、1969年に誕生。1969年というと、エル・プリメロ誕生年を思い浮かべる人が多いが、こちらも名作。高い防水性と14面のベゼルを搭載するモデルは、ゼニスの海時計のツールでもある。近年、デファイという名を冠してコレクションを復活させたが、今回の新作は、正真正銘のダイバーズウォッチ。1969年の最初期のデファイ「A3648」を現在の技術で復刻した。レトロな外観にも関わらず、60気圧防水機能を誇る。
1969年の初代デファイをオマージュしつつも、極めて現代的なダイバーズウォッチに仕立てた新作がこちらのモデル。ケースの素材はチタンで、滑り止め防止の溝を設けた逆回転防止ベゼルはブラックセラミック製。見た目の迫力に反して、腕につけてみると意外なほど軽い。復刻版と同じ600m防水機能を有するが、こちらはヘリウムエスケープバルブを搭載したプロ仕様となる。
お問い合わせ:ゼニス公式サイト
Baume & Mercier ボーム&メルシエの2024新作
ボーム&メルシエ「リビエラ」の特徴であるエッジの効いた12角形ベゼルと、シャープに仕上げたセミスケルトンダイアルの相性がお見事。セリタ社製のAMT2500をベースにオープンワークを施したムーブメントに、サン・ブラッシュ仕上げのブラックダイヤルを組み合わせ、奥行を感じさせる1本に。ムーブメントの回転ローターもブラック仕様に。
クラシカルで、美しい曲線を持つラウンドケースのクリフトンから、ムーンフェイズ搭載モデルが登場。ダイアル6時位置にムーンフェイズ表示とポインターデイト表示を同軸でセットした。ムーブメントは自社製のボーマティックなので、パワーリザーブは約5日間(120時間)だ。39㎜という小ぶりなサイズ感にも関わらず、艶やかなブルーグラデーションのダイヤルが圧倒的な存在感を放っている。
お問い合わせ:ボーム&メルシエ公式サイト
TUDOR チューダーの2024新作
チューダー初のダイバーズウォッチは1958年に登場。「ビッグクラウン」と呼ばれた200m防水のモデル(Ref.7924)の誕生年にちなんで命名された「ブラックベイ 58」にGMT搭載モデルが誕生。ケースの直径は39㎜で、41㎜ケースのブラックベイ GMTに比べると2㎜小さい。ご覧のように、袖元がスッキリとまとまるのが魅力だ。もちろん、マスタークロノメーター認定を受けているので、精度面でも抜かりはない。
同じくブラックベイ 58からの新作。これまでの流れからすると「ブロンズケース」と思う人がいるかもしれないが、こちらはチューダーのダイバーズウォッチでは初となるフルゴールド仕様。ずっしりと重い。全身ゴールドではあるが、マットなサテン仕上げなのでギラつく感じは一切なく、グリーンダイアル&ベセルと組み合わされることで極めて上品な1本に仕上がっている。同コレクションとしては前例のない、オープンケースバックであることも、ポイントが高い。
お問い合わせ:チューダー公式サイト
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取材・文/市塚忠義