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2024.05.27
Watches & Wonders Geneva 2024 速報! Part.11
4月9日からスイス・ジュネーブ空港近くのパレクスポで開催された「Watches & Wonders Geneva 2024」。今年はようやく、時計Begin編集部も取材に行ってまいりました! 主に会場内でお披露目となった約40ブランドの新作を、数回に分けてお届けします。
LOUIS ERARD ルイ・エラールの2024新作
近年、長年の時計ファンには堪らないカリスマ時計師とコラボを果たしているルイ・エラール。熱心な時計ファンであれば、この最新作の六角形ダイヤルと流れるようなローマ数字に見覚えがあるだろう。今回パートナーに選ばれたのは、凄腕時計師セドリック・ジョナーである。彼独自の哲学で、メゾンの代名詞であるレギュレーターが新たな世界観が加えられた。ムーブメントのローターには230個ものビーズ装飾が手彫りされている。
スイスの新鋭デザイナー集団であるアトリエ・オイとの共同製作。時計には、時刻表示に関するインデックスが存在しない。レギュレーターからインダイヤルを外し、その代わりにデザインされているのは、火時計をイメージしたという放射状の線。上から時・分・秒の各針を起点に広がる個性的なラインが、存在感を際立たせている。
お問い合わせ:ルイ・エラール公式サイト
CYLUS サイラスの2024新作
サイラスの多彩な才能が集約した1本。ヒトデのようなユニークな形状のパーツは、小さい2つがトゥールビヨン。大きい方が中心にジャンピングアワーを表示しており、それ自体が60分で一周して、分針の役割も果たす。その間、ジャンピングアワーは自転もして常に水平位置をキープするので、数字を確実に読み取りことができる。ジャンピングアワー、60分カールセル、ダブルトゥールビヨンの組み合わせは世界初。大きなトルクが必要だが、72時間駆動を実現している。
一見すると、2つの時刻表示を持つデュアルタイムのようにも見えるが、こちらは世界でも珍しい目覚まし機能とアラーム機能を組み合わせた新作。この機能の組み合わせ自体は、ブランドとして2018年に発表しているが、前作が46㎜ケースであったのに対し、こちらは42㎜ケースを採用している。ダイアル4時位置にオフセットされたインダイアルが、目覚めし設定用のインダイアル。24時間表示で、5分単位で目覚まし時刻を設定できる。また6時から8時のダイヤルの一部が開口されており、そこからベル形のハンマーの振動する姿(16秒以上)を楽しむことができるのも、魅力。
お問い合わせ:サイラス公式サイト
NOMOS Glashütte ノモス・グラスヒュッテの2024新作
ノモス・グラスヒュッテの大定番である「タンジェント」から、驚くほどカラフルなダイアルが登場。そのバリエーションンは、なんと31種類。ダイヤル、インデックス、インダイヤル、分目盛サークル、日付ディスクを異なる色の組み合わせになっている。上の装着モデルは一例で、名前はシネーシュトルム(ブリザード)。他にもストーリー性のある名前が付けられている。搭載されているムーブメントは、独自の脱進機を採用した自社製Cal.DUW 4101。
お問い合わせ:ノモス・グラスヒュッテ公式サイト
取材・文/市塚忠義