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2024.05.19
Watches & Wonders Geneva 2024 速報! Part.10
4月9日からスイス・ジュネーブ空港近くのパレクスポで開催された「Watches & Wonders Geneva 2024」。今年はようやく、時計Begin編集部も取材に行ってまいりました! 主に会場内でお披露目となった約40ブランドの新作を、数回に分けてお届けします。
HYT エイチワイティーの2024新作
液体による時刻表示に機械式時計を組み合わせるという、斬新極まりない腕時計を発表し続ける HYT。今年の新作は、そのブランドの持つDNAを、最もシンプルに楽しめるモデルと言える。ダイアルにあるのは、パワーリザーブ表示と、分針、そして液体表示のガラス製キャピラリーによる「時」表示のみ。HYTにとってはこのモデルが、ブランド初の「スケルトンではないダイアル」となった。またケースサイズも、これまでで最小径の直径45㎜、ケース素材にはチタンを採用し、軽量化も実現している。またT1のために新開発されたラバーストラップは、裏側のプッシュボタンを押すと簡単に外れる仕組みになっており、交換用のラバーストラップが付属するのも嬉しい。なお、パワーリザーブは、約72時間となる。
お問い合わせ:H Y T公式サイト
DELMA デルマの2024新作
2022年に日本上陸を果たしたばかりのデルマだが、ブランド自体はスイス・ラ・ショー・ド・フォン近郊の街レングナウで、ファミリー経営の長い歴史を守り続ける老舗ブランド。1924年に設立されたデルマは、今年で創業100周年。ダイバーズモデルにめっぽう強いブランドらしく、100周年を記念する限定モデルには、防水性能が200mを誇るトゥールビヨンが選ばれた。時計作りにとても真面目なブランドは、価格設定も極めて「真面目」。トゥールビヨン搭載でも、約300万円なのである。
お問い合わせ:デルマ公式サイト
IKEPOD アイクポッドの2024新作
2020年には機械式ムーブメントモデルを復活させ、2023年には待望の「スイスメイド」モデルをリリースしたアイクポッド。このところは、アーティストとのコラボレーションによって時計をリリースしている。今年の新作を手掛けたのは、ロンドンを拠点として活躍するスタジオ「Fuzion Ltd」のメンバーで、CZAPEK、Christopher Ward、Chronotecchnaなどのデザインを手がける新鋭アドリアン・ビュッシュマン。アイクポッドの第2世代である「Gen2」をベースに、サイズダウンした44㎜ケースを採用した。またケースにはチタン素材が選ばれ、専用設計のブレスレットもチタン素材となる。
お問い合わせ:アイクポッド公式サイト
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取材・文/市塚忠義