2024.05.27

コルムのアドミラル、選ぶなら「メテオライト」か「黒金」か「コンビ」か?

どれも欲しくなる新作の悩ましいラインナップ

コルムというブランド名は、ラテン語の「quorum(ラテン語で定足数/議事を行うのに必要な出席者数)」に由来している。創業者ルネ・ヴァンヴァルトが、世界中の世の中で支持されるブランドになりたいという思いから命名した。「ゴールデンブリッジ」や「バブル」など、個性派モデルの宝庫として知られるコルム。その中でも、カリスマ的な人気を誇っているコレクションが「アドミラル」だ。

最も過酷なヨットレースとして知られる「アドミラルズカップ」からインスピレーションされて1960年代に誕生したロングセラーモデル。ヨットのナットをイメージした12角形ベゼルと、船舶間の通信で使われる国際信号旗をモチーフとしたアワーインデックスが、これコレクションのDNAとなっている。そのコルムを代表する定番モデルに、一気に新作が3モデル加わった。

「アドミラル 42 オートマティック」。A395/04480(グレー)。A395/04482(ブルー)。径42㎜。SSケース&ブレスレット。10気圧防水。各176万円。2024年6月14日発売予定。

1つ目は、ダイアルにメテオライトを使用した新作。もともとコルムは、1986年に早くも「メテオライト」というモデルを発表しており、世界で初めてメテオライトダイアルを採用したブランドのひとつと言われている。今回の新作では、スウェーデンで見つかった40億年以上前の隕石をカットしてダイアルに採用。100万年に1度のスピードで緩やかに冷却されたことで生まれるウィドマンシュテッテン構造と呼ばれる神秘的な模様には、2つとして同じ柄が存在しない。

「アドミラル 42 オートマティック」。A395/04451。径42㎜。セラミックケース(18Kローズゴールドベゼル)。ラバーストラップ。5気圧防水。407万円。

2つ目の新作は、艶やかで官能的なブラックのセラミックケースに、ゴージャスな18Kローズゴールド製の12角形ベゼルを組み合わせたモデル。ステンレスより軽量で傷がつきにくいセラミックは、紫外線などの影響による変色の心配もない。時計の美しさを末長く楽しめる素材に、上品なゴールドベゼルが華を添える。

「アドミラル 38 オートマティック」。A082/04264。自動巻き。径38㎜。チタン×18KRGケース&ブレスレット。10気圧防水。150本限定。308万円。

3つ目の最後のモデルは、コンビ。コンビといっても、よくあるSSとゴールドではなく、チタンとゴールドのコンビというのがポイント。グレード5のチタンケースは、軽量であることはもちろん、耐食性にも優れており、ヨット関連の腕時計には最適な素材。12角形ベゼルは、金無垢製で72石のラウンドカットダイヤモンドもセットされる。ダイアルカラーはローズゴールドと抜群の相性を見せるブラウンカラー。ヨットの帆をイメージしたエンボス加工が全面に施されており、壮大な海のスケールを感じさせる。

ダイアルの希少性で選ぶなら「メテオライト」。美しさが持続される素材感で選ぶなら「黒金」。ゴージャス&軽量な、使いやすさで選ぶなら「コンビ」。さて、あなたならどれを選ぶ?

お問い合わせ:コルム公式サイト

文・構成/市塚忠義