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2024.05.30
ベル&ロスの「BR 03」にちょっとゴージャスなコンビが仲間入り
ますます洗練されていくベル&ロスの絶対的アイコン
「角」の中に「丸」を持つ唯一の腕時計、それがベル&ロスのBRコレクションだ。戦闘機のコックピットクロックをイメージして誕生したことは、ファンにはもうお馴染み。BRコレクションの始まりは、2005年に誕生した「BR 01」。コックピットクロック譲りの大型スクエアケースが特徴で、ケースサイズは46×46㎜。明らかに今までの腕時計にはなかったミリタリーテイストの角形時計は、たちまち評判に。
大の時計好きで、後に自身の時計ブランドも作ったラルフ・ローレン氏も、「BR 01」に熱を上げたひとり。ラルフ・ローレンの広告で、いち早く「BR 01」を採用し、自身でも愛用していたほどだ。
その後も「BR 01」はファミリーを拡大。モデル名のネーミイングも分かりやすくユニークで、当時のモデルの搭載ムーブメントがETAの2892系だったことから、3針モデルなら「BR 01-92」、クロノグラフなら「BR 01-94」。「BR 01-96」はビッグデイト搭載で、「BR 01-97」はパワーリザーブインジケーター搭載モデルだった。
日本でも「BR 01」はベル&ロスの代名詞となったが、やはり46㎜というサイズが大きすぎるという声があったのも事実。そんな声が届いたのかは分からないが、翌年2006年にはケースサイズ42㎜の「BR 03」が早くも誕生。現在「BR 01」はディスコンとなり、この「BR 03」がそのDNAを受け継いでいる。また「BR 03」は昨年2023年にモデルチェンジを決行。ケースサイズを、さらに1㎜小さくして41㎜ケースに。またムーブメントやダイアルも改良された。
「BR 03」は、ベル&ロスのミリタリーウォッチ、さらにはパイロットウォッチとしての役割を果たしてきたモデルだ。しかし都会的なアーバンスタイルを打ち出した「BR 05」の成功によって、ベル&ロスには、これまでとは違った魅力が備わった。
ここに紹介する「BR 03」の最新作「BR 03 ホワイト ゴールド&スティール」は、ベル&ロスの、そのどちらの魅力も味わえるモデルである。サテン仕上げ(一部ポリッシュ仕上げ)のSSケースに組み合わせた、白いステッチのブラウンレザーストラップは、昔ながらのベル&ロスファンには、ちょっと懐かしい。
そして、新しい「BR 03」のイメージを伝えるのが、ベゼルとリューズ、そして針に採用された18Kピンクゴールドとのコンビであるということ。この洗練されたゴージャスなゴールドコンビ仕様は、まさしく昨今の「BR 05」に見られる都会的な要素である。またピンクゴールドに合わせ、ダイアルはただのホワイトダイアルではなく、質感豊かなオパラインダイアルを採用。オパールのような乳白色は、ポリッシュ仕上げのダイアルに、電解加工で蒸着させたマットシルバーの層を加工することで得られたものだ。
ミリタリーテイストはもちろん、上質な都会的スタイルにも難なくハマってしまうのが、役者としての懐の深さ。「BR 03」は、時代という波を巧みに吸収しながら、常に進化を続けていく。
お問い合わせ:ベル&ロス公式サイト
文・構成/市塚忠義