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2024.08.07
グッチ「ダイヴ」に待望のオートマティックの新色
小ぶりでレトロなダイバーズ
ウォッチ・コレクションの本格化が加速しているグッチ。特にコンプリケーションへの力の入れ方には目を見張るものがある。2021年にブランド創設100周年を迎えると、グッチ初の自社製キャリバー「GUCCI GG727.25」が誕生。
このマイクロローター式の超薄型ムーブメント(厚さはわずか3.7㎜)をきっかけに、近年ではミニッツリピーターやセンターフライングトゥールビヨンにジャンピングアワーを組み合わせた個性的なモデルも登場している。
今回紹介する新作は、そういったコンプリケーションではない。グッチのスポーツモデルとして人気の高い「グッチ ダイヴ」に、待望のメカニカルキャリバーの新色が登場したのだ。グッチの腕時計は、確かにユニークなものが多い。ハイセンス「すぎる」時計は、自分にはちょっとハードルが高いと感じている人がいるかもしれない。
しかし、今度の新作は、多くの時計ファンにとっても「安心できる」内容。逆回転防止ベゼルを備え、300m防水を実現している本格モデルでありながら、ケースサイズは40㎜と小ぶりだ。高級時計の小型化が緩やかに進んでいることは間違いないが、グッチのようなラグジュアリーメゾンが小型化を推進してきたところをみると、腕時計の小型化トレンドは確実なものとなるのだろう。
また新作「グッチ ダイヴ」は、どことなく「レトロ」な感じを受けるが、それはインデックスの形状によるものだろう。面を積み上げたようなくさび形のインデックスは、1950年代から60年代の腕時計に多く見られた意匠だ。このインデックスに合わせて時分針の形状も細長い菱形に。リューズガードやケースラグにも、傾斜の面を効果的に採用している。
発表された新作「グッチ ダイヴ」は全部で5種類。内2モデルはSSブレスレット装着モデルで、残りの3モデルはダイアルと同色のラバーストラップが組み合わされる。ダイアルカラーはブルーとグリーン、そしてプラックPVDケースに合わせたブラックの3色となる。
お問い合わせ:グッチ公式サイト
文・構成/市塚忠義