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2024.08.29
ブルガリとフェンダーの華麗なる限定コラボモデル
ストラトキャスター70周年を祝う「ブルガリ アルミニウム」
1998年に誕生したブルガリの傑作タイムピース「ブルガリ アルミニウム」。何から何までが、とにかく斬新。発表されたのは、ちょうど時計業界に入ったばかりの頃だったと思うが、初めて見たとき「こんな腕時計が作れるんだ!」と興奮したのを覚えている。
斬新だったのは、素材。腕時計では異例と言えるアルミニウムとラバーを大胆に組み合わせた。当時はまだ「異素材ミックス」なんて言葉もなかった時代。質感も特性も相反する2つの素材を見事に融合して、腕時計のパーツに落とし込んだ。
もちろん「ブルガリ・アルミニウム」が斬新だったのは、素材だけではない。それらの素材の表現力を最大限に引き立てる、ケースとブレスレットのデザインが抜群にカッコいいのだ。ラバーのベゼルに大きく刻んだ「BVLGARI BVLGARI」のブランドロゴも強烈だった。
「ブルガリ アルミニウム」は、多くの時計ファンに受け入れられ、ブルガリを代表するアイコンとなった。大きな進化は2020年。機械式ムーブメント搭載モデルも発表されアルミニウムは航空宇宙レベルの6028アルミニウム合金に、また耐久性に優れるFKMラバーなどを取り入れた。
2020年にはGPHGのアイコニックウォッチ賞を受賞、2023年にはレッド・ドット・デザイン賞にてベスト・オブ・ザ・ベスト2023に輝いたことからも「ブルガリ アルミニウム」の完成度が年々増していることがわかる。
さて、だいぶ前置きが長くなってしまったが、今回のニュースは、この「ブルガリ・アルミニウム」にギター界のレジェンド「フェンダー」とコラボレーションした限定モデルが誕生したこと。1954年にフェンダーが製作した最もアイコニックなモデル「ストラトキャスター」の70周年を記念して、特別仕様の「ブルガリ アルミニウム GMT フェンダー®️限定モデル」が完成した。
限定モデルは当然「フェンダーまみれ」に。ダイアルはフェンダーのシグネチャーとして知られるラッカー仕上げ思わせるサンバースト仕上げ。昼夜を示す24時間リングにはビンテージ感のあるクリーミーホワイトが採用されている。
ダイアルに配置されたインデックスは、「12」と「6」のみがポリッシュ仕上げのアラビア数字となっているが、それ以外のインデックスは、ギターのフレットをイメージした細い2本ラインに。またDLC加工を施したチタン製のケースバックには、「Fender®️」の文字も刻まれている。
ブラウンラバーベゼルと調和するアルミニウムとラバーのコンビネーションブレスレットは、更なる高いフィット感を実現。ピンバックル式ではなく、ベルクロストラップ式に再設計されたことで装着が容易になり、激しいギタープレイ中も時計落下の確率が軽減されている点にも注目したい。
ちなみにこの「ブルガリ アルミニウム GMT フェンダー®️限定モデル」は、世界限定1200本となっているが、8月末には140個(2つのタイムゾーンごとに70セット)の記念セットが先行発売される(ギターケースデザインのスペシャルボックスと「ストラスキャスター」の歴史をまとめた本が付属)。
またフェンダー側も、カルフォルニア州にあるフェンダーカスタムショップがブルガリとのコラボレーションを記念した「ストラトキャスター」を70台製作することが決定。いずれも希少性の高い、コレクターズアイテムになることは、間違いなさそうだ。
問い合わせ/ブルガリ公式サイト
文・構成/市塚忠義