2024.08.30

IWCのポートフィノ・クロノグラフにブレス仕様が誕生

ミラネーゼブレスも良いけど、5連ブレスはもっとイイ!

「ポートフィノ・クロノグラフ 39」。Ref.IW391503。自動巻き。径39㎜。SSケース&ブレスレット。5気圧防水。117万7000円(2024年9月30日までEブティック先行販売)。

あまり大きく報じられていないが、現在、ウォッチズ&ワンダーズ上海が開催中だ。そこで発表されたIWCの新作がコチラ。「ポートフィノ・クロノグラフ 39」である。もちろん前からあったモデルだが、今回新たに5連タイプのブレスレットが初めてクロノグラフに組み合わされた。これまでのミラネーゼタイプのブレスレットと比べると、かなりスポーティさが増した印象だ。

ポートフィノは1984年に誕生したコレクション。IWCとしては後発のコレクションにもかかわらず、ガッツリとコアなファンを獲得している人気モデルだ。その理由は、シンプルなデザイン。派手さこそないが、時代に左右されない上品なデザインは、生涯を共にするパートナーとして選ばれるケースが多いのだ。

ポートフィノは、イタリア北西部のリグーリア海岸に面する小さな入江「ポルトフィーノ」がコレクション名の由来。世界のセレブリティがお忍びでやってくる高級リゾートのエレガントな雰囲気を、美しい輝きを放つ腕時計で表現している。

細く繊細なローマンインデックスとバーインデックスは、初代からの意匠。一切の無駄を排したシンプルな丸型ケースと直線的に伸びるクラシカルなラグ、そして非常に幅の狭いベゼルもポートフィノの特徴。

またIWCの中で唯一レディスモデルを展開するポートフィノは、そのサイズ感も洗練されている。このクロノグラフのケース径は39㎜。クロノグラフとしては小ぶりで、なんとも通好みの大きさだ。

ポートフィノのクロノグラフは現在、3つの種類に分けることができる。1つ目はケース径42㎜の縦3つ目で、デイデイト表示をもつキャリバー79320を搭載。2つ目はケース径39㎜の縦2つ目で、キャリバー79350を搭載。3つ目は今回の新作が属するケース径39㎜の縦2つ目で、自社製のキャリバー69355を搭載する。

前2つのクロノグラフは、4つのビスで留める通常のSSケースバックだが、新作を含む3つ目のクロノグラフは、シースルーバック。ムーブメントのパワーリザーブも、前2つの44時間に対し、自社製の69355搭載モデルは46時間にアップしている。

こちらの新作ポートフィノは、あくまで新バリエーションの追加ではあるが、クイックチェンジ・システムが組み込まれた新ブレスレット仕様は、IWCのファンもしくはポートフィノのクロノグラフが気になっていた人にとっては、待ちに待った1本となるだろう。

問い合わせ/IWC公式サイト

文・構成/市塚忠義