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2024.09.05
GS通がたどり着く「44GS」の先の「45GS」
久々の「ロゴW表記」に、感激!
グランドセイコーにちょっと詳しい人なら「44GS」を知っているだろう。グランドセイコースタイルを確立した原点であり、その後のグランドセイコー製品に多大なる影響を与えてきた伝説のモデルだ。
多面カットのインデックスや鏡面研磨されたケース平面など9つのデザインコードを持ち、グランドセイコーが誇る高精度に美しい外観が組み合わされたことで、多くのファンを魅了。光と影のコントラストを巧みに操り、かつてない美しい時計を完成させた。
この「44GS」は1967年に誕生したモデルだが、翌年1968年に誕生した「45GS」を知っている人は、なかなかのGS通。「44GS」のデザイン文法を守りつつ、ブランド初の手巻き10振動ムーブメント「キャリバー4520」を搭載した、知る人ぞ知る傑作だ(ちなみにブランド初の自動巻き10振動「61GS」も同年1968年にデビュー)。
この「45GS」のデザインに、50年余りの時を経て今年復活した手巻き10振動キャリバー「9SA4」を組み合わせて限定復刻した最新モデルが、ここに紹介するヘリテージ・コレクションの「45GS復刻デザイン 限定モデル」である。
「キャリバー9S A4」は、かつての10振動「キャリバー4520」と同じく、安定した精度を追求して誕生した究極のハイビート手巻きムーブメント。効率性に優れる独自の「デュアルインパルス脱進機」に加え、2つの香箱「ツインバレル」を装備することで、最大80時間のロングパワーリザーブを実現している。
限定復刻モデルの見どころは、やはりこのムーブメントなのだが、ダイアルの「レア」な特別仕様にも注目して欲しい。ご存知のように、グランドセイコーは現在、セイコーブランドからは完全に「独立」したブランド。よって現行モデルのダイアルに入るロゴは「GRAND SEIKO」のみである。
しかし、この限定復刻モデルは、オリジナルダイアルの仕様を再現するため、特別に「SEIKO」と「GS」のロゴを併記。当時と同じ書体の「GG」と「HI-BEAT」の文字、ムーブメントの毎時振動数を表す「36000」、オリジナルモデル発祥の地を示す「第二精工舎」のロゴマークで、45GSデザインを忠実にオマージュする。
発売される限定モデルは2種類。18Kイエローゴールドモデルは世界限定200本(うち国内175本)、ステンレススティールモデルは世界限定1200本(うち国内425本)。いずれも2024年11月9日(土)より、グランドセイコーマスターショップで発売予定だ。
問い合わせ/グランドセイコー公式サイト
文・構成/市塚忠義