- 時計Begin TOP
- ニュース
- セイコー プレザージュがポータークラシックとコラボ限定モデルを発表
2024.10.03
セイコー プレザージュがポータークラシックとコラボ限定モデルを発表
いつまでも愛用できる永遠のパートナーに

セイコー プレザージュ「クラフツマンシップシリーズ ポータークラシック コラボレーション限定モデル」。SART005。自動巻き。径35㎜。SSケース。レザーストラップ(コードバン)。世界限定500本。31万200円。
今年2024年は、セイコーが初めて「SEIKO」の名を冠した腕時計を発売してから、ちょうど100年という節目の年。このSEIKOブランド100周年を祝う主役として発表されたのが、1924年の初代をオマージュして「セイコー プレザージュ」から誕生した琺瑯ダイアルの「服部金太郎 限定モデル」だった。
この1924年の初代モデルよりも前に「腕時計」というスタイルを確立させたのが、1913年に誕生した国産初の腕時計「ローレル」である。今回のニュースは、セイコーのクラシックスタイルの原点である「ローレル」をデザインソースとしたコラボモデルが、やはり「セイコー プレザージュ」から発表されたこと。
コラボしたのは「メイドインジャパンの価値を世界基準に。」をコンセプトに、さまざまなアイテムを世に送り出している「ポータークラシック」。先程、「ローレル」がクラシックスタイルの原点という話をしたが、実際にポータークラシックの吉田克幸氏(会長)と吉田玲雄氏(代表取締役)と商品開発を進める出発点として、キーコンセプトになったのが「クラシック」だったという。
吉田父子がブランド設立して以来こだわり続けているのが「世代を超えて愛されるもの」。この思想は日本の職人技術や伝統技術によって生み出される「セイコー プレザージュ」にも多くの共通点がある。実際、今回のコラボモデルの内容からはトレンドを重視したモノ作りではなく100年先を見据えた熱い想いが感じ取れる。
ダイアルは、初代「ローレル」と同じ琺瑯ダイアル。これまで初代「ローレル」のダイアルを何度か見たことがあるが、どれもが100年近く経っているとは思えないほど、美しい質感を保っていた。コラボモデルの琺瑯は、初代「ローレル」の白い琺瑯に対して、黒琺瑯。この奥深い黒の艶が、なんとも特別感のあるモデルに仕上がっている。琺瑯職人、横澤満氏の技によって1枚1枚手作業で生まれる琺瑯ダイアルは、やはり美しいの一言。
ローレルでは6時位置に秒針があったが、こちらの新作はセンター秒針に変更。6時位置には、24時間表示のサブダイアルが配置されている。これらの針類は、初代の形状を継承しており、特に時分針では「中心部は細く、いったん太くなってまた細くなる」という繊細で個性的なラインが見事に再現されている。アラビア数字のインデックスもオリジナル書体だ。
コラボモデルの特別仕様は、まだまだある。裏ぶたには、克幸氏を模したシルエット(ポータークラシックの創業当時のロゴ)とシリアルナンバーを刻印。装着されるストラップは引き通し式の黒いコードバン製ストラップだが、このほかに付け替え用の茶のストラップも付属する(通常ストラップより穴の数が多いユニセックス仕様)。
この付属ストラップは、2段式の重箱仕様の専用ケースに収められている。これは桐箱がベースとなっており、そこに「ポータークラシック」の世界観を黒塗りすることで表現した特製ボックス。非常に特別感の高いこの限定モデル、気になる限定数は500本(うち国内は250本)。11月9日、発売予定となっている。
問い合わせ/セイコーウオッチ公式サイト
文・構成/市塚忠義