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2024.11.19
【ムーンフェイズの正しい合わせ方】基本機能おさらい解説vol.12「動画で魅せる時計図鑑」
月齢の調整方法とは?
【ムーンフェイズ】
オリエントスター M34 F7 メカニカル ムーンフェイズ
文字盤デザインをエレガントに演出する伝統機能
エレガントなドレス系時計の代表格「ムーンフェイズ」。18世紀の懐中時計時代にはすでに存在しており、かの天才時計師ブレゲも好んで取り入れた機能として知られる。ムーンフェイズは“月相”を意味し、文字盤上の小窓内を月が描かれたディスクがゆっくり回転しながら移動することで、月の満ち欠け(月齢)をアニメーション表示する機能だ。新月から次の新月までの周期は約29.5日だが、その倍の59歯をもつディスクに上下2つの月を描き、それぞれの月が半周するごとに1周期を示す仕組みに。今回はオリエントスターの新作ムーンフェイズを使い、月齢ディスクの調整方法を解説していく。
最初に注意したいのは、ムーンフェイズも時刻合わせ同様、午後9時〜午前3時は調整禁止時間帯となるため、この時間帯の調整は避けること。そして先に時刻合わせを済ませたら、4時位置のプッシュボタンを使って調整を行う。まず、ボタンをプッシュし続け、月がすべて隠れた新月の状態「0」にいったんセットする。次にカレンダーサイトなどを参照して現在の月齢を確認。本日が10月7日だとすると月齢は「4.3」となり、小数点以下は四捨五入となるので、ボタンを4回プッシュすれば調整完了となるわけだ。モデルによっては、プッシュボタンではなくリューズで操作するタイプもある。
ムーンフェイズの合わせ方、使い方
まず、ムーンフェイズ操作禁止時間帯でないことを確認。午後9時〜午前3時の操作は故障につながるので避ける。また、ムーンフェイズ調整に先立ち時刻合わせをしておく。
このモデルでは、ケースサイド4時位置のプッシュボタンを工具などで押してムーンフェイズ調整を行う。他にリューズを操作して調整するタイプなどもあり。
現在の月齢を新聞・スマホ・PCなどのカレンダーにて確認。おすすめの月齢カレンダーサイトは最後に貼っておくのでそちらをご参照あれ。
続いて、小窓内のムーンフェイズを新月=「0」の状態にセットする。月が完全に隠れた状態になるまで、4時位置のボタンをプッシュし続ける。
本日が10月7日である場合の月齢は「4.3」。小数点以下は四捨五入となるため、切り捨てて「4」。すなわちボタンを4回プッシュする。
4時位置ボタンを4回プッシュした結果、小窓の左端に現れた三日月が10月7日のムーンフェイズ(月相)となる。
もし本日が満月の場合、1周期のちょうど半分なので、29.5÷2=「14.75」→四捨五入で「15」。すなわち15回プッシュすれば満月となるわけだ。
通常の時刻表示とは違い、月齢表示が不正確でも特別困らないが、それがぴったりならよりスッキリ! MOPダイヤルを採用したオリエントスターのムーンフェイズのように、エレガントなデザインとともに楽しみたい機能である。
〈ブランド解説〉
1951年、初代「オリエントスター」を起源とする国産ブランドとして誕生。“輝ける星”と呼ばれる機械式時計作りを目指し、「ダイナミック」「オリンピアカレンダー ダイバー」といった名作を発表。また、名機46(ヨンロク)系を進化させた自社製キャリバーを現行でも取り入れ、国産ならではの信頼性の高い高品質モデルを提供する。
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写真・動画撮影/岸田克法
文/岡田隆奈
動画編集/中村重樹(時計Begin編集部)