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2025.02.12
【マザーオブパール】文字盤おさらい解説vol.13「動画で魅せる時計図鑑」
マザーオブパール文字盤とは?
エルブラン
カプ カマラ オートマティック
ラグジュアリースポーツの高級感が引き立つMOP文字盤
エレガントな時計の文字盤の代表格がマザーオブパールだ。「マザーオブパール(Mother Of Pearl=MOP)とは、真珠を作り出す「真珠母貝」のことであり、その貝殻の内側の炭酸カルシウムを主成分とする真珠層を美しく加工し、ジュエリーや時計の文字盤などに用いる。この真珠層を生み出す貝は数が少ないため希少性が高く、鉱物ではないがパワーストーンのひとつとしても重宝されてきた。最大の特徴はその虹色に輝く独特の美しい光沢感。ジュエリーの要素を兼ね備えながらも過剰に装飾的ではないので、エレガントなドレス系モデルのほか、スポーティ系モデルとの相性もよい。また近年は、白蝶貝のホワイトや黒蝶貝のブラックにくわえ、ブルー、ピンク、グリーンといったカラーバリエーションも増えている。

【エルブラン カプ カマラ オートマティック】1970年代に誕生したヘリテージモデルに着想を得たコレクションのMOPダイヤルモデル。当時のラグジュアリースポーツスタイルを再現しつつ、伝統とモダンな要素を巧みに融合させている。自動巻き。径37mm。SSケース&ブレスレット。100m防水。17万6000円。
エルブランの人気コレクション「カプ カマラ オートマティック」にも、このMOP文字盤を採用した新作がエントリー。こちらは伝統的な白蝶貝のホワイトをベースとしつつ、光の当たり方や見る角度によってさまざまに表情や色合いを変化させる。本作ではフレンチブランドらしい船乗りをイメージしたボーダーラインが施されており、より複雑で煌びやかな光沢を放つ。さらに文字盤だけでなく、インデックスや針の一部にMOPを使用したのも特徴。天然素材のMOPゆえ、2つと同じデザインのないすべてが1点モノであるのもポイントといえる。1970年代オリジナルラグジュアリースポーツの高級感をいっそう引き立たせるMOP文字盤なのだ。

真珠母貝が原材料のマザーオブパール(MOP)を採用した文字盤。見る角度によって表情が異なるこの文字盤に、コレクションの特徴であるボーダーラインを施してアクセントを加えた。

内部に搭載するのはセリタ11 1/2 SW200-1ベースの高性能自動巻きムーブメント。ケースの裏側にはシースルーバックを取り入れ、その精緻な様子が目で楽しめるのもうれしい。

ブレスレット一体型のケースは厚さ10.35㎜と、自動巻きながら非常にスリム。ケースサイドにスタイリッシュなリューズガードを設け、リューズトップにはブランドロゴを刻印した。
〈ブランド解説〉
1947年、スイスとの国境に近いジュラ山脈のフランスの町シャルクモンで創業。創業者ミッシェル・エルブランの「長く愛用できる時計を全ての人へ」というコンセプトを受け継ぎながら良質なデザインと品質の高さを追求し、そこにフレンチブランドらしい色使いを加える。フランス国内では800店舗を展開し、現在は世界50カ国・3000店舗以上で展開する数少ないフランス生まれの伝統的ブランドだ。
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写真・動画撮影/岸田克法
文/岡崎隆奈
動画編集/中村重樹(時計Begin編集部)