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2025.04.30
Watches and Wonders Geneva 2025 新作速報 Part.7
■ヴァシュロン・コンスタンタンの新作
トラディショナル・マニュアルワインディング
ブランド創業270周年を記念する限定モデルは、薄型の手巻きキャリバー「4400 AS/270」を搭載。ケースの直径は38㎜と程よいサイズ感で、ムーブメントの厚さは2.8㎜しかないため、ケース厚も7.77㎜という薄型を実現している。ムーブメントには記念エンブレムが刻印されるほか、独自の「コート・ユニーク」仕上げが施されている(コート・ド・ジュネーブ仕上げより細く繊細)。もちろんダイアルも特別記念仕様となる。7-8時位置のバーインデックスの間には、同社のシグネチャーであるマルタ十字が象られ、そこから3方向にラインがのびるような幾何学模様があしらわれている。ダイアルを覗き込む角度を変えると、光の入り方によってこのラインがはっきりと浮かび上がり、何度見ても新しい表情を見せるところが飽きさせないポイントだろう。ケースの素材はプラチナで、バーインデックスと時分針、スモールセコンド針は18Kホワイトゴールド製となっている。手巻き。ケース径38㎜。プラチナ950ケース。ミシシッピアリゲーターストラップ。世界限定370本。541万2000円。
問い合わせ/ヴァシュロン・コンスタンタン公式サイト
■シャネルの新作
J12 BLEU キャリバー 12.1
シャネルの「J 12」が誕生したのは2000年。現在、時計業界がセラミック素材を扱うことは珍しくないが、そのレールを用意したのは紛れもなく「J12」である。シャネルのセラミックといえば、ブラックかホワイト。これはメゾンを象徴するカラーであるのと同時に、セラミックにとっては、もっともシンプルな単色カラーだ。新作のJ12が採用するのは「マットブルー」。焼成しなければならないセラミックは色の仕上がりが不安定で、中でもブルーは難易度が高いとされている。シャネルはかつてJ12のダイバーズ「J12 マリーン」の回転ベゼルのリングに、発色の鮮やかなブルーセラミックを搭載した。しかし今回のように、ケースにもブレスレットにもマットなブルーを採用したのは、これが初。シャネルは5年の開発期間を費やして、このマットブルーを完成させたという。一見すると全身マットブルーだが、ケースを横から覗き込むと、効果的にブラックが使われているのがわかる。リューズはブラックコーティングしたステンレススティール製。ベゼルの素材も同様だが、その上にバゲットパターンの高耐性マットブルーセラミックリングをセットすることで、個性を際立たせている。自動巻き(Cal.12.1)。ケース径38㎜。高耐性マットブルーセラミック×SSケース。数量限定。178万2000円。
問い合わせ/シャネル公式サイト
■ショパールの新作
アルパイン イーグル 41 XP CS プラチナ
今回のW&W Genevaの会場で、パッと手渡されて一番重かった時計がコレ。アルパインイーグルに初めて誕生したプラチナ仕様。ケースはもちろん、ブレスレットまでベビー級のプラチナだ。金の価格高騰もあり、プレミアムのヒラルキーがすっかり逆転してしまったプラチナ。しかし、腕時計において最も“特別”なモデルをプラチナで製作するという慣例は、今後も変わることはない。特別な仕様として、まずダイアル。外周に向かってブルーが濃くなる「シェイド オブ アイス」は、アルプスの氷河や湖からインスピレーションを受けたもの。中央に向かって渦を巻くような放射状のテクスチャーと相まって、見ていると吸い込まれるような感覚に。そして搭載するムーブメントは、マイクロローター式の自動巻きムーブメント、Cal. L.U.C 96.42-Lだ。巻き上げ効率を高めるため、ここでもマイクロローターの素材にプラチナを採用。ダブルバレルで約65時間のパワーリザーブも実現しており、その精度はC.O.S.Cのお墨付きだ。ショパールは今年から、プラチナ時計のケースサイドに“ミツバチ”のエングレービングを入れることをルールとした。それはミツバチの誠実・勤勉・謙虚というキャラクターが、ショパールの目指すブランド哲学と重なるため。その価値観のシンボルとして、手彫りミツバチがさり気なく時計の格を上げる。自動巻き。ケース径41㎜。Ptケース&ブレスレット。ショパールブティック限定販売。予価1665万4000円。
問い合わせ/ショパール公式サイト