2025.11.11

タグ・ホイヤーからレジェンドをオマージュした、2つのフォーミュラ1が登場

アイルトン・セナの伝説は、永遠に

時計ファンに1990年代で最も印象に残っているブレスレットウォッチを訪ねたとしたら、必ず上位に名前があがるのが、タグ・ホイヤーの「リンクブレスレット」だろう。それまでの時計ブレスレットとは一線を画す、人間工学に基づいた未来的な形状。

このS字型ブレスレットの時計「タグ・ホイヤーS/el(セル)」は、当時人気絶頂だったF1®️のスーパースター、アイルトン・セナがサーキットで愛用したことで一世を風靡。世界各地でヒットを記録し、日本においてはバブル経済を象徴するかのような存在となった。

タグ・ホイヤーは、セナがサーキットを去ってからもずっと、セナの家族が設立したアイルトン・セナ・インスティテュートを支援し続けている。この両者の強いパートナーシップによって、今新たに2つの特別モデルが誕生した。

2つの新作に対しタグ・ホイヤーCEOのアントワーヌ・パン氏は、「アイルトン・セナは、単に並外れたドライバーであっただけでなく、精度、パフォーマンス、情熱の象徴でもありました。この新しいコレクションは、大胆なデザインと機械式時計製造の熟練の技をもって、そういった彼の資質を見事に捉えています。セナの精神は今もなお私たちにインスピレーションを与え続けているのです」と語っている。

「タグ・ホイヤー フォーミュラ1 クロノグラフ x セナ 43 mm」。クオーツ。径43㎜。SSケース&ブレスレット。200m防水。世界限定3000本。39万500円。

新作が発表されたコレクションは当然、あの伝説のS字型ブレスレットを今に受け継ぐコレクション「フォーミュラ1」だ。「タグ・ホイヤー フォーミュラ1 クロノグラフ x セナ 43 mm」は、ブラジル国旗のイエローとグリーンを反映したブラックのサンレイダイヤルを採用している。

3つのカウンターはそれぞれ、3時位置がホワイトアクセントのスモールセコンド、6時位置がレッド針の10時間積算計、9時位置がイエロー針のクロノグラフ30分計。センターの長いクロノグラフ秒針は30分積算計に合わせ同じイエローとし、視認性を高めている。

クロノグラフを強調するブラックのタキメーターベゼルには、アルミニウムのプレートをインサート。そこには”SENNA“の文字と”S”のロゴが刻まれている。また時計のケースバックには、ヘルメット越しにセナの鋭い視線をイラストにしたエングレービングが入り、この時計の特別感を存分に味わうことができる。

「タグ・ホイヤー フォーミュラ1 クロノグラフ x セナ 44 mm」。自動巻き。径44㎜。チタンケース(ブラックDLCコーティング)。ラバーストラップ。200m防水。85万2500円。

そしてもう1つの注目すべきモデルが「タグ・ホイヤー フォーミュラ1 クロノグラフ x セナ 44 ㎜」だ。自動巻ムーブメントしたハイエンド仕様で、デザインのインスピレーションは、セナのヘルメットとブラジル人としてのアイデンティティから。

サンレイ加工が施されたサテン仕上げのブラックダイヤルには、6時位置にブラジル国旗カラーのサブダイヤル、12時位置にイエローラッカー仕上げの針を備えたクロノグラフ30分計、9時位置にイエローの“S”ロゴをあしらったスモールセコンドを配置。

また44 mmケースの素材は、ブラックDLCコーティングを施した軽量なチタン製。ベゼルをフォージドカーボン製にして更なる軽量化を図るとともに、12時位置にセナの代名詞でもあった“S”ロゴが刻印され、この時計がセナの特別モデルであることをオマージュする。

イエローラッカー仕上げのリューズ、ケースとベゼルの間に配されたイエローリングがマットブラックのケースにメリハリを与えており、2時位置と4時位置には新形状のプッシュボタンが採用されている。

また43㎜モデル同様、時計のケースバックには、ヘルメットの奥に見えるセナの鋭い眼差しがエングレービングされている。この2本の新作は、先に紹介した「タグ・ホイヤー フォーミュラ1 クロノグラフ x セナ 43 mm」の方だけが限定モデルとなっており、世界限定3000本。どちらも特別仕様のボックスが用意されている。

問い合わせ/タグ・ホイヤー公式サイト