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2026.01.08
アイクポッドのアイコニックなクロノグラフ「ヘミポッド」が復活
ラグなしUFO型ケースの存在感は、健在です!

「ヘミポッド 2025 」。HE00シリーズ:IPHE01RUBL。自動巻き。径44㎜。チタンケース。ラバーストラップ。5気圧防水。121万円。
これまで、スイス伝統の高級時計業界が、例えばジェラルド・ジェンタのような時計に“特化”した時計デザイナーではなく、幅広いアイテムを扱うインダストリアルデザイナーと手を組んで腕時計を発表することは、決して珍しいことではなかった。
見るからにスマートで、近未来的な腕時計。しかし、そんなオシャレな腕時計は、なぜか時計ファンのコアな部分に刺さらない。最初は目新しさもあって注目を集めるが、時計愛好家のルールを明らかに無視したデザインは、自然と淘汰されていく運命にあった。
そんな閉鎖的な流れに、大きな風穴をあけたのが1994年に誕生したアイクポッドの腕時計だ。オーストラリア出身のインダストリアルデザイナーであるマーク・ニューソンと、スイス時計業界を知り尽くしたオリバー・アイクによって生み出される新感覚な腕時計に、真面目な時計好きも熱をあげた。
かつて見たことない人間的な丸みを帯びた時計ケースと、本格機械式ムーブメントの見事な融合。ベーシックな3針モデルに加え、トゥールビヨン搭載モデルまで登場し、1990年代の時計業界に多大なる影響を与えたのである。

HE00シリーズ:IPHE02RUBL
その中心的な存在だったカリスマ的アイコンのクロノグラフ「ヘミポッド」が、ついに復活を遂げる! それが写真の「ヘミポッド 2025」である。1997年に誕生したUFO型のクロノグラフが、実用性とメンテナンス性を大幅に向上させて、帰ってきたのだ。

ラグのない有機的なモノブロックケースの存在感は、健在。では何が進化しているかというと、ケースバックにセットされた小さなネジが設けられたことによって、裏蓋側からリューズにアクセスすることが可能になったのだ。これにより従来のモノコック構造特有の整備性の難しさを解消。新システムの採用で、メンテナンス性を大幅に向上さることに成功している。

ケースは、グレード2のチタン素材で統一され軽量化を実現。また装着するストラップは、かつて意見が別れたバニラの香りのポリマーから、しなやかなラバーストラップへと変更され、アイクポッドを象徴するピン型バックルが組み合わされた。

新たに誕生したヘミポッドは、2タイプ。1997年のオリジナルにより近い「HE00」シリーズはブラックとホワイトダイアルで展開され、ダイアルは4つのインダイアルで構成されている。3時位置の日付表示は、針によるポインター式だ。ブランドロゴは、ダイアルではなく風防に裏からレーザーで刻印されている。

「ヘミポッド 2025 」。HE10シリーズ:IPHE11RUBL。自動巻き。径44㎜。チタンケース。ラバーストラップ。5気圧防水。110万円。
もう一つの「HE10」シリーズは、鮮やかなオレンジダイアルとブルーダイアルが用意され、ともにインダイアルのカラーはブラック。3時位置の日付表示はデジタル表示で、曜日表示も加えたデイデイト表示になっている。なおこちらのブランドのロゴは、ダイアルにプリントされている。

HE10シリーズ:IPHE10RUBL
搭載する自動巻のムーブメントは、「HE00」シリーズがETA7750ベースのAROLA社製 C3IKEキャリバー(AROLA Alfred Rochat社製)を採用。また「HE10」シリーズはETA7750が搭載されている。価格は、「HE00」シリーズが各121万円、「HE10」シリーズが各110万円となっている。
問い合わせ/アイクポッド公式サイト
文/市塚忠義