2018.05.10

IWC 150周年、ナンバー1はどのモデル?【博士と助手の新作時計 2018 ガチンコ対決!】

創業150周年を迎えたIWCの新作は、すべて記念限定モデル。
どれもダイヤルの仕上げと機構とに凝り、節目の年を寿ぐ。

博士「時・分のダブルジャンピング」

IWCトリビュート・トゥ・パルウェーバー"150イヤーズ"
2つの窓とスモセコだけを置くダイヤルは、上質な仕上げの美しさが際立つ。時は1 枚、分は2 枚のディスクで表示。大きなリューズと細身のラグが、古典を極める。限定250本。手巻き。径45㎜。18KRGケース。アリゲーターストラップ。予価395万円。4月発売予定。

搭載するのは、主にトゥールビヨンに使われてきた、Cal.94000系にWジャンピングのモジュールを積んだ新開発Cal.94200。

助手「クラシックが引き立つ機構」

ダ・ヴィンチ・オートマティック"150イヤーズ"
ブルー文字盤も質感が極めて艶やか。新ムーブによるスモセコは、繊細に設えたインデックスが、ケースの絶妙なサイズ感と相まってクラシックな印象を高める。限定500本。自動巻き。径40.4㎜。SSケース。アリゲーターストラップ。予価103万円。4月発売予定。

新型Cal.82200は、ペラトン自動巻き機構を採用。ローターにはジュビリーのメダリオンを掲げる。パワーリザーブは60時間。

新ムーブの出来を競うクラシックな2モデル

助手 150周年という大きな節目を迎えたIWCは「ジュビリーコレクション」と名付けた記念限定モデルを28種類も発表しました。

博士 ダイヤルは白と青の2色だけの展開で、どれもラッカーを最大12層も重ねたエナメルのような質感を浮かばせている。そのダイヤルの美しさが、最も際立つのが「IWCトリビュート・トゥ・パルウェーバー〝150イヤーズ〟」だ。ジャンピングアワー&ミニッツのユニークな機構は、1884年に作られた懐中時計からの引用だ。

助手 ウーン、確かに興味深いモデルですけど、ちょっとマニアックすぎません? その点「ダ・ヴィンチ・オートマティック〝150イヤーズ〟」は、オーセンティックなクラシックで普段使いしやすいです。定番にはないスモセコ仕様を動かすのは、新開発の自社キャリバー82200です。

博士 それを言うなら「パルウェーバー」の機械も、新開発だ。アワーとミニッツで最大計3枚のディスクを瞬時に切り換えるために、ミニッツの1の位を動かす専用の香箱と輪列を組み込んだ、時計精度に影響を与えない優れモノだ。

商品の問い合わせ/IWC Tel.0120-05-1868

[時計Begin 2018 SPRINGの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/髙木教雄 構成/市塚忠義