2018.05.11

パネライ初の38mm小型ケースか、自社ムーブ入りロゴか?【博士と助手の新作時計 2018 ガチンコ対決!】

複雑機構の新作も登場したが、2人が注目したのはベーシック機。
どちらもパネライ史上“初”の試みで、新たな魅力の扉を開いた。

博士「小さくなっても存在感は健在!」

ルミノール ドゥエ 3デイズ オートマティック アッチャイオ-38MM PAM00903
パネライ史上最小ケースは、スモセコ+デイトで登場。ドゥエとしては厚めの11.2㎜厚で、コロリとした印象にした。夜光塗料はレトロな色に。アンスラサイト文字盤も用意。自動巻き。径38㎜。SSケース。カーフストラップ。予価67万円。今夏発売予定。

右が同じムーブを積む新作ドゥエの42㎜。比べると38㎜の小ささが実感できる。42㎜のケース厚は10.7㎜で予価70万円。

助手「エントリー機にも自社ムーブ搭載」

ルミノール マリーナ ロゴ 3デイズ オートマティック アッチャイオ-44MM PAM00778
白文字盤に黒のフルアラビックがクッキリと浮かぶ、初の自社ムーブ搭載となった新作ロゴ。新開発P.6000は、エントリー機との位置づけだが、3日巻きとパネライらしい実用性を堅持する。手巻き。径44㎜。SSケース。カーフストラップ。予価56万円。5月発売予定。

新型P.6000は、仕上げを簡略化しているためか、裏蓋はソリッドに閉じた。その中央には、ダイヤルと同じOPロゴが刻まれる。

外装のバランスと機械、それぞれの魅力を激論

博士 イヤァ驚いた。まさかパネライがアンダー40㎜を出してくるとは。薄型コレクション「ルミノール ドゥエ」からの新作は、なんと時計界全体を見回しても今や小振りな部類の38㎜径だ。

助手 小さいパネライは、確かに新鮮です。でもやっぱりパネライは大きくあるべき。その点、「ルミノール」のエントリーコレクション〝ロゴ〟の新作は、44㎜と大型を堅持した上に、ついに自社製キャリバー搭載になって、機械的にも魅力的になっています。

博士 イヤイヤ、38㎜は同じ機械を積む42㎜よりわずかに厚みを持たせ、パネライらしい存在感を保持させている。単に小径化しただけでない点は、評価すべきだ。

助手 それを言うならロゴが積む新キャリバーは、量産性にまで配慮した設計とし、また既存の輪列の一部を流用するなど開発費を抑え、コストパフォーマンスにも優れています。パネライマニュファクチュールの技術力は買いです。

博士 どちらも白文字盤を選んだが、こっちはアラビックがブルー。ストラップともカラーコーディネイトされ、断然お洒落だ。

商品の問い合わせ/オフィチーネ パネライ Tel.0120-18-7110

[時計Begin 2018 SPRINGの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/髙木教雄 構成/市塚忠義