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2018.05.18
A.ランゲ&ゾーネの異次元のメカニズム【博士と助手の新作時計 2018 ガチンコ対決!】
ドイツの至宝は、入念な作り込みと独創的な機構でクロノを革新。
2つの新作クロノは、異なるアプローチでメカニズムの真髄を示す。
博士「ウォルター氏に捧げる新作」
助手「合計6本のクロノ針装備」
ユニークにして複雑なメカニズムで鎬を削る
助手 今年のAランゲ&ゾーネは、クロノグラフの新作が豊富でした。
博士 この「1815〝ウォルター・ランゲへのオマージュ〟」も、広義でのクロノグラフ搭載機と言えるだろう。その名の通り、昨年のSIHH期間中に急逝されたウォルター・ランゲ氏にオマージュを捧げる限定モデルで、2本ある秒針の内、センター側を任意でスタート・ストップさせられる機構を持つ。リセット機構を必要としないクロノグラフというのが、なかなかにユニークで俄然、興味をそそる。
助手 対して私が推す「トリプルスプリット」は、正真正銘のクロノグラフの超大作です。ランゲには、秒と分の各積算計が2本の針を持つ「ダブルスプリット」がありましたが、この新作では12時間積算計が追加され、それも針が2本。つまり秒・分・時のすべてにスプリット機能が備わっているんです。しかもフライバック機構付き。まさに驚異的なメカニズムです。
博士 こっちのメカも負けていない。センターの秒針は、ジャンピングセコンドなのだから。この機構は創業者の発明をルーツとし、ランゲの歴史も伝えてくれる。
商品の問い合わせ/A.ランゲ&ゾーネ Tel.03-4461-8080
[時計Begin 2018 SPRINGの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/髙木教雄 構成/市塚忠義