2018.06.04

パルミジャーニ・フルリエの“みっちり角型ムーブ”は手巻き派、自動巻き派?【博士と助手の新作時計 2018 ガチンコ対決!】

神の手を持つ時計師は今年、優美なトノー型コレクションを一新。
力強くモダンになった新ケースと同型の精緻なムーブを潜めた。

博士「8日巻きの傑作が復活!」

カルパ エブドマデール
8日巻きが潜むダイヤルは、トレス模様の複雑なギョーシェで周囲を彩る。より傾度をつけたラグのサイズは、黄金比に基づく。手巻き。ケース42.3×32.1㎜。18KRGケース。アリゲーターストラップ。340万円。3月発売。

1998年に発表した記念すべき初の自社ムーブCal.PF110を搭載。ツインバレルの8日巻きは、ロングパワーリザーブの先駆けとなった。

助手「一体型の自社製ハイビート・クロノ」

カルパグラフ クロノメーター
クロノのダイヤルは、地板を層にして立体的に造作。周囲に施す放射模様が力強い。毎時3万6000振動で、精度にも優れる。自動巻き。ケース48.2×40.4㎜。18KRGケース。アリゲーターストラップ。370万円。発売中。

トノー型に改良された自社製自動巻きの一体型クロノは、コラムホイール制御の高級機で仕上げも美しい。ハイビートで高精度を得て、COSCも取得している。

トノー専用ムーブを搭載

博士 一新された「カルパ」は、ケースカーブラインをシャープにして、ベゼルにレイヤードするラグもより角度をつけるなど、よりモダンで力強くなった。この「エブドマデール」が搭載するCal.PF110は、8日巻きの先駆けとなったトノー型専用の名機だ。

助手 クロノグラフに積むCal.PF362も、丸型をトノー型に改良しています。ケースに合わせてムーブを作るのが、真のマニュファクチュールの証です。

商品の問い合わせ/パルミジャーニ・フルリエ・ジャパン Tel.03-5413-5745

[時計Begin 2018 SPRINGの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/髙木教雄 構成/市塚忠義