2018.06.05

エルメスのSIHH初デビューは丸型と角型の競演【博士と助手の新作時計 2018 ガチンコ対決!】

SIHH初参入とあって、例年以上にエルメスは注目を集めた。
その期待に丸と角、2つの形の新作は、十分に応えてみせた。

博士「軽やかに華やかに時を刻む」

アルソー クロノ チタン
1978年誕生のロングセラー。その新作は初のチタンで、より軽快でスポーティに装った。黒ダイヤルに2つの秒針が華やぐ。自動巻き。径41㎜。チタンケース。カーフストラップ。予価57万7000円。4月頃発売予定。

全体をマイクロブラストでマット仕上げに。

上下で大きさが異なる特徴的なラグは、エルメスらしく鐙(あぶみ)がモチーフ。

助手「幾何学的な美の調和」

カレ アッシュ
ダイヤル中央には縦横を交互に連ねたギョーシェが彩る。幾何学的な美を計算した結果、優れた視認性も得た。自動巻き。ケース38×38㎜。SSケース。カーフストラップ。予価77万5000円。銀座店にて先行発売予定。

名門ヴォーシェ・マニュファクチュールと共同開発した自社ムーブを搭載する。

ケース全体をわずかにカーブさせ、装着感を高めた。

新鮮な角型、軽快な丸型

助手  SIHHデビューを果たしたエルメスの新作で最も注目されたのが、新コレクションの「カレ アッシュ」です。2010年にチタンのスクエア型で発表された限定モデルを、SSに改めレギュラー化。作品がMoMAの永久コレクション入りしている建築家マルク・ベルティエによる幾何学的デザインが新鮮です。

博士 目新しさでは、「アルソー」も負けていない。シリーズ初のチタンで、見た目同様着け心地も軽快になった。

商品の問い合わせ/エルメスジャポン Tel.03-3569-3300

[時計Begin 2018 SPRINGの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/髙木教雄 構成/市塚忠義