2018.06.08

お約束の「ロゴなし」とH.モーザー流新時刻表示【博士と助手の新作時計 2018 ガチンコ対決!】

ミニマリズムを追求する「コンセプト」は、新しいフュメダイヤルに。
ディスクによる新しい時刻表示機構も、鮮やかなブルーで仕立てた。

博士「ミニマルな意匠に美を宿す」

ベンチャー・コンセプト
コンセプトの新色は、ブルーラグーン。サンゴ礁が織り成すブルーの変化をダイヤルに写し取った。小振りなケースに美を凝縮。限定20本。手巻き。径39㎜。18KWGケース。クーズーストラップ。予価265万円。今春発売予定。

自社製Cal.HMC327のスモセコを外して搭載。チラネジ付きテンプが、ゆったりと毎時1万8000振動で時を刻む。その上にはパワリザ計を装備。

助手「ロンドのように時が流れる」

エンデバー・フライングアワーズ
3枚のアワーディスクの中の白い数字が現在時刻。その数字自体が分針となって、分リングの目盛りを指し示す仕組みだ。限定60本。自動巻き。径42㎜。18KWGケース。クーズーストラップ。予価390万円。今夏発売予定。

自動巻きCal.HMC200に、独自のフライングアワー・モジュールを載せる。そのモジュールは、兄弟ブランドであるオートランスとの共同開発。

異なるブルーの美の競演

助手 中央で回転する分リングとその周囲の3つのアワーディスクとが時を順番に告げる「フライングアワーズ」は、見ていて楽しい新機構でした。そのダイヤルを、H.モーザーらしい鮮やかなブルーに仕立てているのも魅力的。

博士 美しさなら、フュメダイヤルが、ロゴがなくてもH.モーザーだと告げる「コンセプト」の新作も負けていない。グリーンがかったブルーによる濃淡は、まさにサンゴ礁の海そのものだ。

商品の問い合わせ/イースト・ジャパン(H.モーザー) Tel.03-3833-9602

[時計Begin 2018 SPRINGの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/髙木教雄 構成/市塚忠義