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2019.03.04
【IWCの工房へ行ってきた!!】生産効率アップのために時計作りの合理的システムを導入
順路に沿って移動すると、時計製作の過程が順を追って理解できる。
見学者に優しいレイアウトは、部門間の連携もしやすく、効率の向上をもかなえる。
見学しやすい工場は作業しやすく効率もアップ
新工場を訪れた見学者は、パーツ製作→デコレーション→組み立て→検査と時計製作の過程が順を追って見られ、理解しやすいレイアウトになっている。また組み立て部門こそ、クリーンルームとするためガラスの壁で囲われているが、他にはほとんど場内をへだてる壁はなく作業が見やすい。これは見学者に配慮した結果……というだけではない。工程順に各部門が並んだオープンスペースの工場は、部門間の連携がしやすく、作業効率が格段に上がるのだ。また単純な繰り返し工程となるムーブメントのピン打ちや穴石の設置などは作業精度を均一にするため、自動化マシンを導入。建物をガラスで囲ったのも美観のためだけでなく、明るい作業環境を得るためだ。見に行ける新工場は働きやすく、生産効率も高い。
初代へオマージュを捧ぐ
ポートフィノ・ハンドワインド・ムーンフェイズ
8日巻きのCal.5900系に、1984年誕生の初代ポートフィノが備えていたムーンフェイズを装備。577.5年で1日の誤差という高精度で、月の満ち欠けを正確にダイヤルに表す。手巻き。径45㎜。SSケース。アリゲーターストラップ。135万円。
気品あるレトロ感を創出
ポートフィノ・ハンドワインド・エイトデイズ
Cal.5900系搭載のベーシック機。先を細く長く伸ばしたリーフ型の針や、12時のローマ数字が気品ある印象を醸し出す。ボックス型のサファイアガラスで、レトロな装い。手巻き。径45㎜。SSケース。アリゲーターストラップ。105万円。
[時計Begin 2019 WINTERの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/髙木教雄 構成/市塚忠義