- 時計Begin TOP
- 特集
- セイコー、シチズン、ティソ…赤字覚悟!?のアンダー10万円機械式ダイバーズウォッチが熱い!
2019.07.05
セイコー、シチズン、ティソ…赤字覚悟!?のアンダー10万円機械式ダイバーズウォッチが熱い!
ここまでやって利益でるの!? 赤字覚悟のアンダー10万円
コスパが高いダイバーズウォッチには、アンダー10万円で買えるモデルも揃う。もちろん堂々とダイバーズを名乗れる機能とスペックを持ち、しかも全部が機械式。さらにはどのモデルも、到底その価格で実現できるとは思えない魅力を備えている。企業努力の賜物か?それとも出血大サービスか?どれも価格以上の価値を持つ。
【GOOD PRICE】 8万円
【ここまでやる!】80時間パワーリザーブ
ブルーグラデのダイヤルにセラミック製ベゼルと、外装はかなり凝る。さらに高精度に80時間駆動するCal.パワーマティック 80搭載。機械的価値も高い。
1つは欲しいダイバーズを財布に優しく魅力的に提供
アンダー10万円の時計だと、どうしても外装のチープ感は否めない──と、いうのは、この4作に関しては決して当てはまりはしない。どれもダイバーズウォッチとしての頑強さを保ちつつ、外装の素材や仕上げに凝っている。
例えばティソは、8万円の値付けで逆回転防止ベゼルのインサートにセラミックを採用してみせた。シチズンの6万円のダイバーズのケースは、DLC処理を施したチタン製である。
セイコーは素材ではなく、仕上げに凝った。SSケースの側面は、伝統的なザラツ研磨で歪みのない鏡面に仕上げられ、フォルムを際立たせている。
フランスのリップは、構造的に複雑なリューズで操作するインナーベゼル方式をアンダー8万円で提供する。
ダイバーズは、週末用のようなセカンドウォッチとして使われるケースも多い。そんな買い足しに、こんなに財布に優しい価格設定は嬉しい。
【GOOD PRICE】 6万円
【ここまでやる!】DLCチタンにデイ・デイト装備
チタンの軽さはそのままに、表面処理で耐傷性も高めている。搭載する自動巻きは、むろん自社製。デイ・デイトも装備してビジネスにも便利。
【GOOD PRICE】 9万円
【GOOD PRICE】 各7万4000円
【ここまでやる!】MIYOTAムーブ搭載
日本のMIYOTAのパーツを、自社で組み立てた自動巻きを積む。インナーベゼル式であるのも、魅力的。ストラップは2本付属する。
[時計Begin 2019 SUMMERの記事を再構成]
文/高木教雄 構成/市塚忠義