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2019.08.28
オールブラックの“真っ黒”高級時計コレクション#4【IWC/タグ・ホイヤー編】
時計Begin厳選 オススメ”真っ黒”COLLECTION
ここ数年、巷で話題を呼ぶオールブラックスタイルの特徴的モデルを厳選。素材や加工により、各々のモデルが醸し出す黒の味わいも千差万別。ストラップをはじめ、ディテールが演出するテイストの違いにも注目したい。 ※この企画は5回シリーズでお届けします。
IWC(アイ・ダブリュー・シー)
ナイロンストラップで カジュアルにも楽しめる
使い勝手のよいカジュアル仕様のパイロットウォッチ
2007年にスタートしたIWCの「トップガン」。米海軍の戦闘機戦術教育機関、通称〝トップガン〟に由来する同シリーズでは、ケースにマットブラックのセラミックを使用し、飛行中の太陽の反射を防ぐとともに、抜群の耐傷性を発揮する。このタフモデルに備わるのがナイロン製のブラックストラップ。布製品なので軽量で肌馴染みがよく、耐久性にも優れる。また、カジュアルな雰囲気も醸し出し、レジャーや街使いにフル活用の1本となる。
視認性の高い夜光ブラック文字盤
12時位置に三角マーカーを擁すパイロットウォッチ特有のアラビア文字盤。針とインデックスには高輝度な夜光塗料を施した。
防水・耐磁性能を追求した特殊ケース
"トップガン"のエンブレムを刻印したスクリューバック。内部は軟鉄インナーケースを収め、耐磁性を高めた二重ケース構造に。
着け心地のよいタフネス仕様
ミリタリーウォッチの定番装備であるナイロン製ストラップ。軽くて柔軟なうえ、ヘビーユースにも耐える強靭さを兼ね備えている。
TAG HEUER(タグ・ホイヤー)
オープンワークから覗くデイトディスクも真っ黒に
メカニカル感満点の漆黒のオープンワーク
モーターレースに想を得たタグ・ホイヤー「カレラ」。自社製ムーブのホイヤー01を搭載したコレクションの多くは、その精緻な様子が腕に着けたまま見渡せるよう、多層構造のオープンワーク文字盤を採用する。オールブラックのクロノでは、針とインデックス、インダイヤルの枠を残し、ほかを大胆にカッティング。さらにデイトディスクも数字を残して肉抜きし、精悍な黒に染め上げた。機械好きには堪らない本物の〝真っ黒〟スケルトンを実現。
鏡面に磨き上げたセラミックケース
ケースおよびタキメーター付きベゼルは、ポリッシュ仕上げのセラミック。他の金属製品にはない、艶のある独特の光沢感が特徴だ。
ケースバック側も徹底してブラック
自動巻きローターなど、裏面から見える内部機構にもブラックカラーのパーツを採用。その中で金色のテンプがひときわ存在感を放つ。
暗闇に明るく浮かぶ針&インデックス
オープンワーク文字盤上の針とインデックスには、ブラックスーパールミノバを塗布。これにより夜間でも問題なく時間が読み取れる。
[時計Begin 2019 SUMMERの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/岡崎隆奈