スーツに似合うドレスウォッチは？ 丸型VS角型

ケースデザインで時計を選ぶ際、永遠のテーマとなる丸型と角型。

ではスーツに合わせるなら？　ファッションからの視点で比べてみた。

ケース型で個性に差が出るドレッシースタイルの時計

丸型ケースと角型ケースの時計。世に出回る数は丸型がだんぜん多い。スタイリストの森岡さんいわく「丸型は数が多いだけにデザインが選び放題。その中でスーツに似合うのはベーシックなドレスモデルですね」。

一方、数の少ない角型は「他人と違うモノを選んでいると考えると、複数所有する中の1本とも思え、こだわりや個性のある人に見えます」。

また、スーツの着こなしは袖からシャツが１～１・５㎝出るのがベストであり、丸型・角型を問わず、袖に引っかからない薄いフラットなモデルを選ぶのが鉄則だという。その点でも、やはり丸も角も薄型ムーブを搭載した名門のドレス系を選ぶべし。

結論！ シンプルなドレス系であればどちらもOKか!?

スーツの腕もとで映えるのは丸か角か？

丸型
一切無駄のないシンプルフェイス

あらゆるケース形状の中でもスタンダードでオールラウンダーの丸型。それゆえ、この形状のモデルが圧倒的に多くスタイルもさまざまだが、スーツに合うのはケース＆文字盤デザインがシンプルな薄型タイプだ。

VACHERON CONSTANTIN（ヴァシュロン・コンスタンタン）
パトリモニー・オートマティック
シンプルに徹した丸型ドレスのお手本
繊細な針とインデックス、日付表示を除き、余計な装飾を排したエレガントな3針。薄型Cal.2450 Q6/3の搭載により、自動巻きながら8.55㎜厚とスリムで着け心地も抜群。径40㎜。18KWGケース。アリゲーターストラップ。3気圧防水。268万円。問い合わせ：ヴァシュロン・コンスタンタン

角型
一世紀近く変わらない傑作デザイン

角型の中でも長方形はレクタンギュラー、正方形はスクエア（カレ）と呼ばれ、とくに前者はドレス時計の定番に。丸型より絶対数が少ない分、形状のみで、ある程度の個性が生まれ、洒落度が高いという考え方も。

JAEGER-LECOULTRE（ジャガー・ルクルト）
レベルソ・クラシック・ミディアム・スモールセコンド
いまなお斬新な角型反転式ケースの名作
1930年代のオリジナルが採用した角型反転式ケースを受け継ぐ1本。文字盤のミニッツトラックおよびスモールセコンドも角型で統一。自社製キャリバー822/2搭載。手巻き。42.9×25.5㎜。SSケース。アリゲーターストラップ。3気圧防水。62万6000円。問い合わせ：ジャガー・ルクルト

[時計Begin 2020 SPRINGの記事を再構成]