- 時計Begin TOP
- 特集
- 腕時計の名家ロンジンがアーカイブの扉を開けたなら……
2020.10.29
腕時計の名家ロンジンがアーカイブの扉を開けたなら……
もう誰も太刀打ちできません!
名家ロンジンがアーカイブの扉を開けたなら……
長年にわたり復刻ブームを牽引するロンジン。パイオニアならではの定評ある緻密な復刻モデルは今年も盛りだくさんだ!
尽きぬことのない膨大なアーカイブからの名作復刻
近年の復刻モデル人気の先駆けとなったブランドといえば、まずロンジンの名を挙げなくてはならない。その長い歴史における豊富なアーカイブと緻密な再現によって、復刻ブームの一翼を担ったことは間違いないだろう。
同社の復刻モデルは「ヘリテージ」シリーズとして毎年のように発表されてきたが、今年はそのラインナップが非常に充実している。最初に紹介する「アヴィゲーションウォッチタイプA‐7 1935」は、ロンジンがアメリカ空軍のために製作したワンプッシュクロノグラフである。12時上のボタンがストラップに当たらぬよう、時計本体を右側に40度傾けて設置。懐中用ムーブメントの転用と思われるこの特殊仕様により、個性的なアシンメトリックデザインが味わえる。
’40年代ドレスウォッチ「タキシード」の復刻シリーズには3針とクロノの2本がエントリー。牛の目に似ていることから“ブルズアイ”とも呼ばれる白黒2トーンの文字盤意匠が特徴で、復刻版ではオパーリンシルバーとマットブラックの色合いだけでなく、それぞれ異なる仕上げを使い分け、上品なコントラストを生んでいる。また、クロノは左右のカウンターでバトン型、矢型と、異なる針の形も忠実に再現した。そして「ヘリテージミリタリー」は、人気のステップベゼルを装備したフランス海軍用3針モデルだ。こちらはゴールドのオパーリン文字盤を取り入れ、数字や針にブラウン夜光を施すことで、独自のエイジング仕様を実現。特徴的な文字盤の表記もそのまま残している。いずれ劣らぬ名作ばかり。この先もどんな作品が飛び出すか楽しみだ。
今年の新作は秀作復刻のオンパレード!
1943/45年「タキシード」
黒×シルバーの2トーン1940年代に開発された「タキシード」という名のドレス時計シリーズ。アワーサークルを黒とした文字盤が特徴になっている。
[時計Begin 2020 autumnの記事を再構成]