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2022.05.11
最もクラシックなラグスポ!? ジャガー・ルクルト「レベルソ」
コレクション名はラテン語で、「回転する」との意。「レベルソ」の反転ケースは、「ポロ競技中でも着けられる時計を」との要望から1931年に誕生したことは、時計ファンによく知られた史実であろう。
当時割れやすかったガラス風防を、ケースを裏返すことで保護したのである。しかし割れにくいサファイアクリスタルの登場でその目的は失われ、クォーツショックも相まってレベルソは一時その姿を消した。復活を果たしたのは1985年。
前出のギュンター・ブリュームラインがレベルソをメゾンのアイコンに位置付け、リニューアル・再生産に取り組んだのだ。複雑な反転ケースの設計を見直し、剛性を高め、操作感も向上させた。
そしてプレーンなケースバックをキャンバスに見立て、エングレービングなどでパーソナライズできる時計という新機軸を打ち出した。スポーツウォッチとして生まれたレベルソは、人生の特別な日や言葉が刻める特別なクラシカルウォッチとなり、ロングセラーを続ける。
反転できるSSケースでユニークな仕草を演出
写真上は、反転ケースを全面に打ち出した初期の広告。写真下は、1985年に再設計された現行のケースの構造図で、ラグを別体でビス留めにするなど、50を超えるパーツで構成される。
バリエーション
レベルソ・トリビュート スモールセコンド/シャープな印象のダイヤルは、初代からの引用。深いブルーが華やぎを添える。手巻き。ケース45.6×27.4mm。SSケース。カーフストラップ。102万800円。
レベルソ・クラシック スモールセコンド/スモールセコンドのインダイヤルも角型に。ギョーシェの繊細さが見事。手巻き。ケース42.9×25.5mm。SSケース。アリゲーターストラップ。83万1600円。