2022.06.21

伝統工芸士が生み出す、万華鏡のような文字盤

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濃紺漆に螺鈿を敷き詰めた唯一無二のダイヤル意匠

和ダイヤルではもはや定番ともいえる漆塗り。20年以上前のデビュー時から、大人の遊び心を感じさせる個性的なダイヤルを製作してきたカンパノラの記念モデル「暈響(かさねきょう)」では、会津漆器の名手、儀同哲夫氏の手による濃紺の漆をダイヤルのベース部分と見返しリングに採用した。黒や朱、溜色が主流の漆塗りにあって、儀同氏が開発した鮮やかな濃紺の色合いが、斬新かつ新鮮な印象を与える。

 日本の古典的な伝統工芸である”漆”と”螺鈿”を組み合わせたカンパノラの記念モデル「暈響(かさねきょう)」のダイヤル。まるで万華鏡を覗いたような華やかな仕上がりとなる。

このダイヤルの魅力はそれだけではない。漆塗りに加え、漆器に用いるもうひとつの伝統工芸「螺鈿(らでん)」を取り入れているのだ。貝殻の虹色光沢をもつ真珠層を切り出し、漆器の表面にはめ込むこの手法。濃紺の漆の上にモザイク状にちりばめることにより、万華鏡の世界を思わせる煌びやかで幻想的なデザインに仕上げた。もちろん、すべて手作業で施されるため、同じものは存在せず、唯一無二のスタイルが楽しめる。

カンパノラ20周年記念モデル メカニカルコレクション「暈響」/濃紺の漆ダイヤルに螺鈿細工を配したカンパノラの20周年に発売されたモデル。ラ・ジュー・ペレ社製の自動巻きキャリバーY513を搭載する。径42㎜。SSケース。ワニ革ストラップ。日常生活用防水。99万円。

漆&螺鈿細工で多様な人生を表現

記念作のダイヤルを手がけたのは、会津漆の伝統工芸士・儀同哲夫氏。同氏の代名詞となる濃紺の漆を文字盤と見返しリングに用い、さらに螺鈿細工をモザイク模様のようにセットすることで、万華鏡を覗いたようなさまざまな形を人生に重ねて表現した。

儀同氏は昭和23年、福島県会津若松市生まれ。会津漆器の伝統を守り、新たな可能性を追求するとともに、長年カンパノラの漆ダイヤル製作に携わる。

 

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[時計Begin 2022 SPRINGの記事を再構成]

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