vol.4 ブライトリング アベンジャー オートマチック 45 シーウルフ【超絶深海ダイバーズ5選】の”裏側”を検証

3000m防水

1957年から研鑽を続けるダイバーズウォッチ技術

空のイメージが強いブライトリングだが、ダイバーズウォッチ製作においても1957年からの長い経験を持つ。今もコレクションにその名を残す、スーパーオーシャンである。しかし同社で最もタフな3000ｍ防水ダイバーズは、エアカテゴリーの「アベンジャー コレクション」にラインナップされる。ダイヤルのイエローが目に鮮やかな「アベンジャー オートマチック 45 シーウルフ」だ。初代アベンジャーは、2000年の誕生。その２年後、同コレクションに3000ｍ防水の初代シーウルフが仲間入りする。ケースはチタン製で、逆回転防止ベゼルにはコレクションに共通するクロノマット譲りのライダータブを装備。その外観は、1995年に1000ｍ防水を実現した「コルト・スーパーオーシャン」にも似ている。現行モデルは、2019年の登場。直径45mm、厚さ18.39mmの大型SSケースで、水深3000ｍの高圧に打ち勝つ。

深海ダイバーズの裏側!?

大学の研究室との協業で3000ｍ防水を実現

　シーウルフのルーツともいえる、ライダータブ付き1000ｍ防水ダイバーズ、コルト スーパーオーシャンは、アメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズとの共同開発であった。そして2002年に発表された初代シーウルフは、スイス・ローザンヌ連邦工科大学の協力を得て、ケースの最適な形状をコンピュータ・シミュレーションで算出し、誕生した。現行モデルのフォルムも、そのデーターを参考にデザインされている。飽和潜水に対応するため、初代よりヘリウムガス放出バルブを装備。大型のねじ込み式リューズには２重のガスケットを与え、防水性を向上させている。パイロット向けに考案されたベゼルのライダータブは、ダイバーにとっても優れた操作性をもたらす。大きく厚いが、人間工学に基づいたラグ形状で装着感に優れているのが、ブライトリングらしさだ。

お問い合わせ：ブライトリング公式サイト

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vol.1　オメガ シーマスター プラネット オーシャン ウルトラディープ

vol.2 ジン UX

vol.3 セイコー プロスペックス マリーンマスター プロフェッショナル SDBX038

(文／高木教雄)