2023.02.27

リシャール・ミル、アンダー2ミリ厚の薄型ケースの秘密とは?

リシャールミルが2mmの壁を突破

リシャール・ミルが2mmの壁を突破!!
かつてない衝撃の会心作

“腕時計はどこまで薄くできるか?”近年、その答を求めて各社がしのぎを削っているが、2022年、限界を超えたと思しき傑作が誕生し、愛好家たちをのけぞらせた。厚さ1.75mm。擬態語でいえば“ペラッペラ”である。しかもクォーツではなく、機械式なのだ。

RICHARD MILLE(リシャール・ミル)
RM UP-01 フェラーリ

\ 薄さわずか1.75mm! /

RM UP-01 フェラーリ

“完璧さの探求”という理念を共有するフェラーリとの絆を先端技術で具現化。リューズ操作も前面パネルに集約。限定150本。手巻き。ケース51×39mm。チタンケース。ラバーストラップ。予価2億4750万円。

この快挙を遂げたのは“あの”リシャール・ミル。2021年にパートナーシップを締結したフェラーリとのコラボとして発表されたこのモデルは、6000時間にも及ぶ開発テストの末に誕生したが、その真価は5000Gの加速度にも耐える堅牢性、つまり実用性なのだ。非日常的コンセプトモデルの類では、決してない。

ムーブメントは提携するオーデマ ピゲ ル・ロックルと共同で開発された。パーツ同士の重なりを極力回避する極薄モデルの定石的理論に則り、強度を担保する地板とケースバックを一体化する方法を取らず、単体のケースバックがムーブメントを保護する一般的な構造をあえて採用している。エスケープメントは重層的な高さが出るガードピンとセーフティローラーを排除した独自のウルトラフラット構造を採用。機構全体の完全な“ツライチ”を実現した。

お問い合わせ:リシャール・ミル公式サイト

[時計Begin2023 WINTER&SPRINGの記事を再構成]

※表示価格は税込み