2024.01.18

気合の入り方が違います! セイコーブランド100周年「服部金太郎 限定モデル」

100年色褪せない琺瑯ダイヤル

【セイコー プレザージュ SEIKOブランド 100周年記念 服部金太郎 限定モデル SART001】このモデルとともに誕生した新型Cal.6R5Hを搭載し、機械でも100周年を寿ぐ。サファイア風防は敢えてデュアルカーブとせず、初代誕生当時の時計と同じく、傾けて見ると周囲が歪む様子が懐かしい。スペシャルボックスには、丸角Sマークの特製ピンバッジが付属。限定1000本。自動巻き。径35mm。SSケース。カーフストラップ。25万3000円。

腕時計を先駆けた日本の時計王

世界のセイコーの礎を築いた創業者、服部金太郎氏。「常に時代の一歩先を行く」という彼の理念は、今日のセイコーに受け継がれる。

100周年を祝すと同時に創業者をオマージュする

セイコーの歴史は、1881年に創業した中古時計の修理と販売を主に手掛ける「服部時計店」に始まる。1892年には、時計製造工場の「精工舎」を設立。その3年後に懐中時計「タイムキーパー」の製作に成功し、1913年には国産初の腕時計「ローレル」が誕生する。関東大震災に見舞われるまで、精工舎の時計のダイヤルにはモデル名だけが描かれていた。それが震災の翌年の1924年に登場した腕時計のダイヤルに、初めて「SEIKO」の文字が掲げられた。このブランド名には、精工舎創業当時の「精巧な時計を作る」という原点に立ち返るという思いが込められていたという。
そして来たる2024年、セイコーブランドは100周年を迎える。その記念モデルは、おそらく複数登場すると予想されるが、1月に発売される第一弾の「服部金太郎 限定モデル」は、セイコーブランド初号機の姿をなぞらえた。琺瑯ならではの純白ダイヤルに墨を含ませた筆で描いたような流麗な筆致のアラビア数字が、黒でクッキリと浮き立つ様子や、ノスタルジックな針の形状といった多くのディテールが忠実に再現され、歴史を語り継ぐ。
一方でSS製のケースには、独自の硬化処理ダイヤシールドを施し、72時間のパワーリザーブが備わる自動巻きキャリバー6R5Hを搭載するなど、現代的にアップデートされている。
またリューズと裏蓋には、服部金太郎氏が1900年(明治33年)に商標登録した丸角Sマークを記すことで、創業者にオマージュを捧げた。

初代「SEIKO」

「SEIKO」ブランドは、創業から43年を経た1924年に誕生した。これは関東大震災での全焼から復興を果たした工場で作られた、最初の腕時計でもある。発売されたのは、震災から1年3カ月後。わずかな期間での販売再開は、奇跡であった。

オマージュモデル

SEIKOブランド100周年記念モデルは、初代の面影を色濃く継承。特にダイヤルの再現性は、極めて高い。裏蓋の外周部近くには氏の理念を英訳した「ONE STEP AHEAD OF THE REST」と、KINTARO HATTORIの文字が刻まれる。

100年を受け継ぐ王道ディテール

【琺瑯ダイヤル】金属盤にガラス質の釉薬を焼き付けた琺瑯は、艶やかな純白がいつまでも変色しない。琺瑯職人の横澤氏の手によって当時の姿が再現された。

【温かみのあるロゴ】初めてダイヤルに掲げられたブランド名は手書きのように見える。記念モデルでは、それを書体として復刻。当時ならではの温かみも、再現した。

【ブルーのカテドラル針】カテドラルとは大聖堂の意。18~19世紀の懐中時計に多用された古典的な針形状だ。光沢のある琺瑯ダイヤルに、鮮やかな青い針が映える。

【琺瑯ダイヤル】金属盤にガラス質の釉薬を焼き付けた琺瑯は、艶やかな純白がいつまでも変色しない。琺瑯職人の横澤氏の手によって当時の姿が再現された。
【温かみのあるロゴ】初めてダイヤルに掲げられたブランド名は手書きのように見える。記念モデルでは、それを書体として復刻。当時ならではの温かみも、再現した。
【ブルーのカテドラル針】カテドラルとは大聖堂の意。18~19世紀の懐中時計に多用された古典的な針形状だ。光沢のある琺瑯ダイヤルに、鮮やかな青い針が映える。

 

お問い合わせ:セイコー公式サイト

※表示価格は税込み

[時計Begin2024 Winter&Springの記事を再構成]