576通りにオーダーできるスケルトン仕様のトゥールビヨンウォッチとは？

オリジナル開発の複雑機構と独創的デザインの融合により、時計界で唯一無二の存在感を放つユリス・ナルダン。今年もスケルトン仕様の新作トゥールビヨンを発表したが、このモデル、たんなるコンプリケーション系ではない。

新作はトゥールビヨン機構をもつ自社製の手巻きキャリバーを搭載。ガンギ車などの中枢パーツに、このブランドが先駆けとなったシリコンを採用した複雑系ムーブだ。それらの輪列を支えるのが個性的なレクタンギュラーブリッジで、表面には宇宙空間を高速で移動するイメージを再現したミニチュアペインティング（細密画）が手作業で施されている。

そして、さらなる個性となるのが、その細密画のカラーリングをオーナーの好みで選べること。彩色はセンターブリッジのほか、外周ブリッジと香箱にも施され、それぞれ24色が用意されている。例えばセンターをライトグリーン、外周および香箱をダークパープルというように、色を自由自在に組み合わせることができ、その数、全576通りにもなる。

モダンでダイナミックなスケルトンフェイスを通し、彩り豊かなアート意匠が鑑賞できる名門のトゥールビヨン。時間を忘れずっと眺めていたくなる1本だ。

自分だけの１本をオーダーできる！

[時計Begin 2019 WINTERの記事を再構成]
文／岡崎隆奈　構成／市塚忠義