2026.10.31

モバードのダブルアニバーサリーに伝説のクッションが蘇る!

35㎜ケースで復刻された「ヘリテージ キングマティック」

「ヘリテージ キングマティック」。自動巻き。径35㎜。SSケース(ライトイエローゴールドのイオンプレーティング)。レザーストラップ。5気圧防水。27万5000円。

モバードと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、黒い文字盤に大きなドットが映える「ミュージアムウォッチ」であろう。アメリカの芸術家ネイサン・ジョージ・ホーウィットがデザインした腕時計は、太陽に見立てたゴールドのドットと針だけというシンプル極まりないスタイルで「時の概念」を表現した時計だ。

後にこの時計は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコレクションに選定されたことで、傑作時計の殿堂入りを果たした。しかし、モバードの傑作時計は、このミュージアムウォッチだけではない。時計製造と装飾に関して100 以上の特許を保有するモバードには、他にも名作がたくさんあるのだ。

湾曲したケースに合わせて三面で構成するムーブメントを搭載した 1912年の「ポリプラン」、世界的に爆発的な人気を博した1926年のポケットウォッチ「エルメト」、モバード初の自動巻きモデルである1945年の「テンポマチック」など、常に時代の最先端を意識したアイデアと技術で、時計業界をリードしてきた。

中でも、モバードの歴史の中で転換期となったモデルが、1956年に発表したドレスウォッチの「キングマティック」であろう。当時、時計メーカー各社が技術を競い合っていた薄型の自動巻きムーブメントに、ミッドセンチュリーの象徴とも言えるデザインを組み合わせた伝説的なモデルだ。

モバードはブランド創業145周年を記念して、この「キングマティック」を復刻! さらに今年2026年は、このキングマティックの70周年でもあり、復刻された現代版「ヘリテージ キングマティック」は、なかなか気合いが入っている。

復刻版のベースとなったのは、モバードが1962年に初めて発表した個性的なクッションケースのモデル。幅の狭いベゼルの仕様やビンテージ感の強いラグの形状などは、当時のモデルを強く意識したものだが、何よりも注目したいのは、そのサイズ感。ケース径は35㎜というコンパクトさは、小径化が進む現代のトレンドにもピタリとマッチしている。

他にも、湾曲したサンレイ仕上げの文字盤や凸型のアプライドインデックスなど、ビンテージライクなディテールが忠実に再現されている。またケース厚も9.5㎜と薄型に仕上げられており、ドレスウォッチとして袖口にスッキリと収まることも重要なポイントと言えるだろう。

シースルーバックから見えるムーブメントは、セリタ社製の「SW200-1 608B」。パワーリザーブは約41時間となっており、回転ローターの中心部分に同社のロゴがバランスよく配置されている。

新作「ヘリテージ キングマティック」には、ブラックのレザーストラップまたは、ケースと同様のイエローゴールドのイオンプレーティングを施したメッシュブレスレットが用意されているが、どちらの仕様もクッションケースの持つレトロな時代感をさらに強調する仕上がりだ。

時計の価格はブレスレットモデルが31万6800円、レザースト ラップモデルが27万5000円。時計の価格高騰が続く中、30万円で手に入る傑作モデルをリリースしたモバードの心意気に、拍手を送りたい。

問い合わせ/モバード公式サイト