ブヘラ家のクラシックカーからインスパイアされた特別な1本

1888年にスイス・ルツェルンに創業したスイス時計の独立系メゾン、カール F. ブヘラ。2008年には、独自のペリフェラルローターを搭載した自社製キャリバーの製造にも成功し、高級時計財団のメンバーでもあり、数あるスイス時計の中でも屈指の名門である。

カール F. ブヘラ　ヘリテージ バイコンパックス アニュアル ルツェルン。ブレスレットにはクイックリリースシステムを装備。付属のカーフストラップに簡単に付け替え可能。

今回の限定モデル「ヘリテージ バイコンパックス アニュアル ルツェルン」 は、創業者一族が大切にしていたクラシックカーからインスピレーションを得た1本。その車とは、ブランド創業者カール・フリードリッヒ・ブヘラ氏の息子カール・エドアルド・ブヘラ氏が所有していた「リンカーン コスモポリタン タウンカー」である。長年の間にオーナーが変わったが、2013年に現会長のヨルグ・Ｇ・ブヘラ氏が買い戻し、入念にレストア。限定モデルのカラーディテールは、このクラシックカーから着想を得ている。

ブヘラ家のファミリーカーでもある「リンカーン コスモポリタン タウンカー」。新作の差し色に使用されるスカイブルーは、このクラシックカーからインスパイアされている。

ベースとなるのは、角型プッシュボタンに薄型のリューズとクラシックな意匠のアニュアルカレンダー搭載クロノグラフ「ヘリテージ バイコンパックス アニュアル」。

クロノグラフ機能に加え、アニュアルカレンダーも搭載。12時位置にビッグデイト、4～5時位置に月表示を備える。

今回、特にこだわったのがインダイヤルやタキメーターなどに用いられている「スカイブルー」の差し色。これは、ヨルグ・Ｇ・ブヘラ氏が長年の思いを込めて修復したクラシックカーに用いられている色であり、メゾンと創業者一族、そして故郷ルツェルンへの敬意が込められた特別な色なのである。

お問い合わせ：スイスプライムブランズ／カール F. ブヘラ事業部 Tel.03-6226-4650
（構成・文／ＴＡＹＡ）