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2023.07.17
小鳥にキュンとすること間違いなし!ジャケ・ドローのチャーミング・バード「動画で魅せる時計図鑑」
こんな“可愛い過ぎる”時計見たことない!
ジャケ・ドローのチャーミング・バード
自宅でリアルなバードウォッチングが楽しめる
自然との触れ合いは人間にとって大事なリフレッシュタイムだ。しかし忙しい現代人にとって、準備を整え郊外まで赴くのはじつに面倒が伴うもの。だがジャケ・ドローの名品は、一瞬にして我々を自然豊かな森に引き込むマジックを持つ。しかもそれがカワイイというからタマらない。スイスの古豪、ジャケ・ドローは18世紀から人造人間を代表とする、機械仕掛けのオートマタを発表してきた技巧派。なかでも「シンギングバード(1780年頃製作)」は、リアルな小鳥の動きやさえずりを見事に再現したことで世界を魅了した伝説的名品だ。ただでさえ素晴らしい傑作をジャケ・ドローは、さらに小型の腕時計に込めたというから見逃せない。
2015年に発表したこの「チャーミング・バード」は、極小の送風装置がもたらす空気でホイッスルを作動させ、鳴き声までしっかり実現。ドームに収められた小鳥が健気に羽根を動かし、右に左にクルクル踊りながら小さいくちばしを動かし、ピヨピヨピーと鳴いて見せる姿はまさに圧巻なのだ。機械式ではあるものの、ランダムかつリアリティある動きと音声が“再現”されており実に見事なのである。時刻を鐘の音で知らせるリピーターも“鳴り物時計”として確かにレアピース。しかし独自のホイッスルシステムを駆使した可憐な鳴き声は、それを超えるある種の感動がある。
リアルな小鳥を風防内にて遊ばせる複雑ピース。時計文字盤の回りを装飾プレートが囲むモデルも存在するが、こちらはオートマタの構造が存分に楽しめるシースルーデザイン。18KRGケース。径47mm。自動巻きキャリバーJD615(パワーリザーブ38時間)。非防水。5979万6000円。
ケースバックもシースルー仕様。羽根を広げた鳥の克明なエングレービングが目を楽しませる。こういった装飾も熟練職人が手掛けており、同工房人員の幅広さがうかがえる。
鳥の音色は空気圧にて制御。サファイアクリスタル製の筒を3本使用し、それぞれポンプ用、エア貯蔵用、音声(笛エア)用としている。開発に当たってはこの装置の小型化がポイントに。
ちなみに内蔵される小鳥はアオガラがモチーフ。専任の熟練職人が一体ずつ極小の筆にて色付けを施し完成する。手作りの味わいが、キュートな鳴声の趣を高めてくれる。
時計を収める専用のケースは、鳥カゴを模した洒脱なデザイン。これは初代ジャケ・ドローが18世紀に製作したシンキングバード機構を搭載した鳥カゴに由来する。
<ブランド解説>
時計の聖地であるスイス、ラ・ショー・ド・フォン生まれのピエール-ジャケ・ドローは、1738年から時計作りを開始。当時からムーブメントに音楽機構やオートマタを組み込むなど独創的な時計製作で評判を集める。さらに名声を高める切っ掛けとなったのが、「文筆家」「画家」「音楽家」と名付けたオートマタ(人造人間)の発表。また、彼が製作した指先まで精緻に動くからくり人形は、あのマリー・アントワネットも魅了するほど。他方エナメルを駆使した装飾時計でも才を発揮し、遠く中国やインドまでその名はとどろいた。その後2000年にスウォッチ グループの傘下となり、過去の遺産を集約させた壮麗なコレクションを新たに展開。懐中時計時代の独自意匠をベースに発展させた「グラン・セコンド」は、ブランドの代名詞的なシリーズとして広く定着する。
チャーミング・バードの楽しい動画はこちら!
お問い合わせ:ジャケ・ドロー公式サイト
動画撮影/岸田克法 文/長谷川 剛(TRS)