- 時計Begin TOP
- ニュース
- Watches and Wonders Geneva 2026 新作速報 Part.10
2026.05.29
Watches and Wonders Geneva 2026 新作速報 Part.10
2026年4月14日から20日まで開催された今年のWatches and Wonders Geneva。来場者数は約6万人と前年比でプラス9%。ますます勢いを加速するこの高級時計世界最大の見本市で発表された数々の新作をレポートしよう。
■ウブロの新作
ビッグ・バン リローデッド キリアン・エムバペ ホワイトセラミック
2005年に誕生したウブロの「ビッグ・バン」。デビューから20年以上経つというのに、この時計を見て「ああ、懐かしい」と感じないのは、「ビッグ・バン」が常に時代の第一線で活躍し、今もなお進化を続けている証拠である。そんな「ビッグ・バン」に今年加わった新作が、「ビッグ・バン リローデッド」である。注目はやはり搭載されている自社開発・製造のクロノグラフムーブメント「ウニコ」の構造美と高度な技術を際立たせた新しいデザインだ。徹底的な設計の見直しと構造の最適化により誕生した「HUB1280」は、バックラッシュ抑制水平クラッチとコンスタントプレッシャーフリクションシステム、ゼロフリクションラチェットホイールブロッカーなど5つの特許取得技術を備えている。そして6時位置に見えるコラムホイールや8時位置のフライバック機能を司る弾性歯車などに色彩を持たせることで、機能美を強調。写真のモデルはウブロのアンバサダーを務めるサッカー界のスーパースター、キリアン・エムバペ選手との初の限定モデルで、ベゼルの6時位置には彼の信条である「Trust Yourself(自分を信じろ)」という言葉が刻まれている。またキングゴールドトーンのインデックスの「10」は、彼の象徴的な背番号でありプレーヤーとしてのアイデンティティ、そして幸運の数字を称えるものでもある。またラバーストラップ(写真)のほかに、ベルクロファスナー付きキン グゴールドカラーのファブリックストラップも付属する。自動巻き。径44㎜。ホワイトセラミックケース。10気圧防水。世界限定200本。387万2000円。
問い合わせ/ウブロ公式サイト
■ゼニスの新作
クロノマスター スポーツ スケルトン
ゼニスの絶対的なエースであると同時に、時計業界を代表する傑作ハイビート・クロノグラフ・ムーブメントである「エル・プリメロ」。世界中のエル・プリメロファンが待ち望んだ新作が発表された。Cal.エル・プロメロ 3600がスケルトナイズされ、ついにダイアル側からその精巧なメカニズムを楽しめるようになったのだ。ダイアルのセンターに取り付けられたクロノグラフ針が10秒で1周(通常のクロノグラフは60秒で1周)。この高速運針に加え、ベゼルに刻まれた目盛りと合わせて、1/10秒計測を可能にする。またユニークなのは、透明なダイアルの外周部分だけがスモークされており、透明なダイアルにしてグラデーションも同時に実現しているということ。このグラデーション効果は、ムーブメントをより立体的に見せることにも貢献している。インダイアルはもちろん、エル・プリメロ伝統のトリコロールカラー(ブルー、グレー、アンスラサイト)で構成されているが、ここもしっかりとリング状にスケルトン化されており、その仕事ぶりは徹底している。写真はブラックセラミックベゼルのモデルだが、このほかにグリーンセラミックベゼルのモデルや、ゴールドケースのモデルなども用意されている。またSSブレスレットに採用されている、2.5㎜×4=最大10㎜の長さ調整が可能な独自のバックルシステム「ZENCLASP™️」にも注目したい。自動巻き。径41㎜。SSケース&ブレスレット。10気圧防水。214万7200円。
問い合わせ/ゼニス公式サイト
■クロノスイスの新作
パレス GMT シルバー ギョーシェ
ドイツ人の時計マイスター、ゲルト・R・ラング氏がミュンヘンで設立したクロノスイス。ドイツ時計というイメージが残るクロノスイスは現在、本社をスイスのルツェルンに移転。2012年にCEOに就任したオリバー・エブシュテイン氏によって、よりこだわりの強い時計作りが継承されている。2013年には伝統のマシンを使用したエナメル焼成装置やギョーシェ彫刻機を設備したアトリエを設立。高品質・少ロットに徹底した時計は、年間わずか1500本程度という、非常に希少な存在である。そんなクロノスイスの最新作「パレス GMT シルバー ギョーシェ」は、工芸品のような美しいダイアルにGMT機能を組み合わせた意欲作だ。一見すると、2カウンターのクロノグラフのようにも見える本作は、2つのレギュレーター(時と分を同軸ではなく、独立して表示する機構)を水平に並べた独自のレイアウトが特徴。往年のクロノスイスのファンなら、このモデルの原点が1999年に誕生した「Tora(トラ)」であることに気がつくであろう。3時位置のインダイアルはホームタイムを示す12時間計。9時位置のインダイアルは、第二時間帯を示す24時間計。そしてセンターに同軸に取り付けられた長い針は、やや太い方が分針で、より細い方が秒針となっている。この2つのインダイアルは正面から見ると伝わりにくいのだが、傾けてみるとかなり膨らんだ球面のような形状をしている。この立体的なインダイアルが2種類のパターンを組み合わせたギョーシェ彫りと組み合わされることで、シルバーのモノトーンでありながら極めて奥深い表情を生み出している。自動巻き。径41㎜。グレード5チタンケース&ブレスレット。10気圧防水。世界限定200本。418万円。
問い合わせ/クロノスイス公式サイト