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2026.06.10
Watches and Wonders Geneva 2026 番外編Part.3
2026年4月14日から20日まで開催された今年のWatches and Wonders Genevaの会場内には65ものブランドが正式に参加しているが、一歩会場を飛び出せばジュネーブ市内のいたるところで独自の新作発表会が行われている。ここからは、同時期に発表された注目ブランドの新作を中心にレポート!
■コロキウムの新作
プロジェクト02 バリアントB
コロキウムは、2025年に日本上陸をしたばかりの新鋭ブランド。ブランド自体も新しく、そのプロジェクトは2020年にスタートしたばかりだ。ブランドの設立メンバーは3人。Manuel Emch(マニュエル・エムシュ)、Barth Nussbaumer(バート・ヌスバウマー)、Amr Sindi(アムール・シンディ)という時計業界で名を馳せた3人のクリエイターによって、斬新極まりないタイムピースが生み出されている。ブランド名のkollokiumは、英単語「colloquium(コロキウム/討論会)」の綴りをわざと間違えたものだ。3人のカリスマは、既成のアートディレクションも、過去の歴史の焼き直しも一切持たず、自由に妥協なく、自分たちが作りたいものを形にしていく。最新作「プロジェクト02 バリアントB」のダイアルは、目を疑いたくなるような立体的な地形図形状に仕上がっている。これは67枚のダイヤルプレートを9層に積層したもの。その立体構造を効果的に見せるため、鍛造によるワンピースケースに組み合わされたのは、かなり高さのあるボックス型風防。ボックス型というよりは、横から見ればもはや筒状になっている。この風防は初作から受け継いでいるもので、正面はもちろんダイアルを横からも見られることが最大の特徴だ。ダイアルにはブランド名も数字もないが、積層した山の頂上がダイアル外周に12個あり、これがインデックスの役割を果たしているのが、なんともユニークだ。世界限定299本。自動巻き。径39.5㎜。SSケース。ファブリックストラップ。5気圧防水。99万円。
問い合わせ/コロキウム公式サイト
■アイクポッドの新作
マナティ
オーストラリア出身のインダストリアルデザイナー、マーク・ニューソンがデザインしたアイクポッドの傑作「マナティ」は、2001年に誕生。アイクポッドにとって初めてのレクタンギュラー(角形)であり、その有機的な曲線フォルムに多くの時計ファンが虜になった。そんな伝説の「マナティ」がなんと復活! 現在、すでにマーク・ニューソンはアイクポッドを去っており、2度目の再始動をしたばかりのアイクポッドではあるが、オリジナル「マナティ」を知らない若者は、この復活マナティを初めて見て、どう感じるのだろう。もしかすると、誰もが知っている国民的スマートウォッチにフォルムが似ていると感じるかもしれない。それもそのはず、あのスマートウォッチを最初に手がけたのは、マーク・ニューソンなのだから。意外かもしれないが、マーク・ニューソンはスイス伝統の機械式時計の魅力を世界に伝えるべく多くの傑作時計を残しており、その一つが「マナティ」だったのである。かつての「マナティ」は機械式のワールドタイマーだったが、この新生「マナティ」はシンプルな2針のクオーツモデルに変更。価格もかなり抑えられている。また代名詞となったケース一体型のラバーストラップも、もちろん健在。初代モデルは、ラバーストラップがケース裏を貫通しており、ラバーストラップだけを交換することが不可能だったが、この新作では、ラバーストラップだけが取り外せるよう進化しているのも嬉しいポイントだ。クォーツ。ケース横33.3×縦39.3㎜。SSケース。ラバーストラップ。18万7000円。2026年9月発売予定。
問い合わせ/アイクポッド公式サイト
■ボヴェ 1822の新作
リサイタル 30 グリーンセラミック
昨年2025年の「グラン・プリ・デ・オルロジュリー・ド・ジュネーブ(GPHG/ジュネーブウォッチグランプリ)」において、メンズ・コンプリケーション賞を受賞したのが、ボベの「リサイタル 30」だ。気になっていたので、もちろん写真では確認していたのだが、今回その新作の実機を見てビックリ。写真で見るより、はるかにイケメン。正面からの画像だけでは知る由もなかった超立体的なダイアルと風防に、すっかり圧倒されてしまった。ダイアルにある無数の都市名が刻まれているのは、平らなプレートではなく丸い筒状のローラー。各ローラーには複数の都市名が印字されており、リューズ上下にセットされたプッシュボタンを操作することで、ローラーが回転。このローラー機構によって、世界各国が頭を悩ませてきたサマータイム問題を見事に解決した。従来のワールドタイム機構では世界120カ国の時間を正しく表示できず、70カ国以上が採用するサマータイムにも対応できないというのが現状だった。ボヴェのローラー式ワールドタイマー機構は、UTC(協定世界時)、AST(米国夏時間)、EAS(欧州・米国夏時間)、EWT(欧州冬時間)という4つの時間体系に対応。これにより24の標準タイムゾーンに加え、30分オフセットを持つ都市(例:ニューデリー)も正確にカバーできるのだ。そんな「リサイタル 30」の最新作は、新たに軽量なセラミックケースとブレスレットを採用。グリーンセラミックとダイアル外周のアイボリーカラーとの相性も抜群だ。自動巻き。径42㎜。セラミックケース&ブレスレット。30m防水。予価1760万円。2026年9月発売予定。
問い合わせ/ボヴェ 1822公式サイト