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2026.06.05
Watches and Wonders Geneva 2026 番外編 Part.2
2026年4月14日から20日まで開催された今年のWatches and Wonders Genevaの会場内には65ものブランドが正式に参加しているが、一歩会場を飛び出せばジュネーブ市内のいたるところで独自の新作発表会が行われている。ここからは、同時期に発表された注目ブランドの新作を中心にレポート!
■ルイ・エラールの新作
スマイル デイ ブルー
腕時計の時間を楽しく見ることは、実は難しい。明日起きるまで、あと何時間。長い会議が終わるまで、あと何分。人生は楽しい時間より、時間に追われてストレスを感じることの方が圧倒的に多い。ならば時間を見るたびに見るたびに幸せな気分にさせてくれる時計はないのか。ルイ・エラールとアラン・シルベスタインの新作コラボウォッチは、まさにそんな時計である。往年の時計愛好家であればアラン・シルベスタインの名を知らない者はいないだろう。他の時計では味わえない元気一杯のデザインで、熱狂するファンが続出した伝説の時計ブランドだ。日本ではちょっとご無沙汰していたが、そんなカリスマの腕時計がルイ・エラールとのコラボによって再び手に入れることが可能となった。最新作「スマイル デイ ブルー」は、6時位置のデイト表示の上にスマイルデイ表示をセット。その日のムードを表現しており、平日はブラック、週末はレッドへと変化することで日を追うごとに笑顔が広がっていくのだ。レッドの三角形時針、ホワイトの矢印型分針、イエローのスネーク状秒針はシンプルな形状と原色を使い、実は視認性も良好。真ん中の丸いケースが浮いているかのようなケースはグレード2チタンを採用しており非常に軽量だ。この軽量ケースのフィット感をさらに高めているのが、バックルやピンが存在しないスクラッチ式(ベルクロ)構造のナイロンストラップ。自分の腕に完璧にフィットするポジションを簡単に調整できる。自動巻き。径40㎜。チタンケース。ナイロンストラップ。10気圧防水。年間生産数250本。108万9000円。
問い合わせ/ルイ・エラール公式サイト
■ドクサの新作
SUB 200 Ⅱ
アンティーク時計ファンの間では良く知られている存在だが、日本ではまだあまり馴染みのないDOXA(ドクサ)。それもそのはず、今年2026年に日本本格デビューをしたばかりのブランドなのだ。ドクサは1889年にスイスのル・ロックルで創業した老舗時計メゾン。薄型時計や耐磁時計で有名になり、自動車、航空機用計器市場にも進出している。1967年に初のダイバーズ「SUB300」を発表。スイスや米国の海軍モデルを通じ技術を磨き、ダイバーズウォッチにおいて圧倒的な強さを誇るブランドに君臨している。その魅力は、高いクオリティと価格のバランス。プロ仕様のハイスペックなダイバーズにして、実に価格が良心的なのである。最新作「SUB 200 Ⅱ」は、1960年代に製作したダイバーズウォッチをモチーフとした大型ケースとれエトロなダイアルデザインが特徴。バリエーションも豊富に用意されており、写真のモデルはグレーのグラデーションダイアルにサンレイ仕上げを施したタイプ。針やインデックスの蓄光塗料も、長年の使用によって変色したかのようなベージュカラーが採用されており、なんともビンテージ感に溢れている。サファイヤクリスタル風防もぷっくりと膨らんだボックス型になっていて、こちらの相性も抜群。ラバーストラップもビンテージを意識したトロピカルタイプだが、この他にメゾン初のミラネーゼブレスレットタイプも選べる。ここまでディテールにこだわった200m防水の本格ダイバーズでありながら、30万円弱という価格帯は嬉しいかぎりだ。自動巻き。径44㎜。SSケース。ラバーストラップ。20気圧防水。31万1300円。
問い合わせ/ドクサ公式サイト
■モバードの新作
THE HERITAGE 1917
1881年にスイスのラ・ショー・ド・フォンで創業したモバード。これまで時計製造と装飾に関する100以上の特許を持つことでも知られている老舗だ。湾曲したケースに合わせて搭載ムーブメントを3面で構成した「ポリプラン」、ネイサン・ジョージ・ホーウィットがデザインした黒文字盤に金色ドットだけのシンプルな「ミュージアム ウォッチ」など、数々の傑作を生み出してきた。アイコンとなった「ミュージアム ウォッチ」は現在、「MUSEUM CLASSIC」コレクションとして同社の基幹コレクションとなっているが、それと双璧を成すコレクションが、かつての歴史的傑作をモダンに再解釈した「HRITAGE」コレクションである。その最新モデルが写真の「THE HERITAGE 1917」だ。1917年、モバードはブランド初となるスクエアウォッチを発表。アールデコ調の角形フォルムと個性的なアラビア数字を組み合わせた斬新な腕時計は大きな反響を呼んだ。新作「THE HERITAGE 1917」は、この伝説の角形時計を現代的に再解釈。インデックスは12・3・6・9のみをアラビア数字とし、他はシャープなバーインデックスに。レイルウェイインデックスは、ダイアルの見返し部分に移され、よりスッキリとした印象になった。またダイアルカラーはサンバースト仕上げが美しい、グリーンのグレデーションダイアルを採用。オリジナルではやや横長だった角形ケースは、よりスクエアに近い形状となり存在感がパワーアップしている。自動巻き。ケース45.2×35㎜。SSケース。コニャックレザーストラップ。3気圧防水。29万7000円。
問い合わせ/モバード公式サイト