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2026.08.26
これは欲しい!! ロンジンから手巻きのモノプッシャーが50万円台で誕生
究極のクロノグラフを探している人、必見です!

「ロンジン マスターコレクション クロノ モノプッシャー」。L2.960.4.93.2。手巻き。ケース径41㎜。SSケース。レザーストラップ(マイクロアジャストメント(微調整可能)機構付き)。56万2100円。
時計ファンにとって「憧れ機能」の不動のナンバーワンと言えば、クロノグラフ。日常生活でストップウォッチが必要となるシーンは、まずない。それでもクロノグラフが圧倒的な人気を誇るのは、そこに1秒を競い合い戦ってきた人類のロマンが詰まっているからだ。
そんなクロノグラフも、円安&物価高騰のWパンチで、簡単に手の届く存在ではなくなってきた。ステンレススティールケースの機械式クロノグラフであっても、名門クラスとなれば100万円オーバーが当たり前。予算100万円でも、選べるものは少ない。
クロノグラフを諦めかけている往年の時計ファン(もちろん若い人にも!)に、見てもらいたいのが、ここに紹介するロンジンの最新作「ロンジン マスターコレクション クロノ モノプッシャー」である。

勿体ぶっていてもしょうがないので、先に価格を発表すると、税込みで56万2100円!! しかも、通常2つあるプッシュボタンをリューズトップにひとつにまとめた“モノプッシャー”という役がつき、パルスメーター(心拍数測定)まで備わってこの価格を実現している。
ロンジンと言えば、スイスのサンティミエで190年以上の歴史を誇る名門中の名門。特にクロノグラフとは結びつきの強いメゾンとして知られ、フライバック・クロノグラフを世界に先駆けて生み出すなど、クロノグラフの歴史はロンジンの歴史といっても、言い過ぎではないだろう。
ロンジンは現在、スポーツモデルを中心とする「コンクエスト」や、往年のダイバーズを復刻した「ロンジン レジェンドダイバー」など、数多くのコレクションを展開しているが、今回の新作クロノグラフが加わったのは、「ロンジン マスター コレクション」。クラシカルな意匠を受け継ぎ、機械式のみにこだわるロンジン王道のコレクションである。

「ロンジン マスターコレクション クロノ モノプッシャー」に用意されているダイアルカラーは2つ。なんとも爽やかなフロステッドブルーダイアルと、程よいビンテージ感のシルバーオパリンダイアルだ。どちらのダイアルにもマスターコレクション伝統の“バーリーコーン仕上げ”が施されており、絶妙なニュアンスカラーに立体的な奥行きをもたらしている。
搭載するムーブメントは、ロンジン エクスクルーシブの「キャリバーL799.5」。横2つ目のカウンターを持つクロノグラフ・ムーブメントは、センターに60秒積算針、3位位置に30分積算計をもち、シリコン性のひげゼンマイと約68時間のパワーリザーブを誇る。
時計好きにとって見逃せないポイントは、この「キャリバーL799.5」が、“手巻き”であること。この時計は、クロノグラフのスタート/ストップ/リセットを1つのプッシュボタンで行うことができるが、そのプッシュボタンはリューズ同軸にセットされている。

リューズで主ゼンマイを「カチカチ」と巻き上げたあと、同軸のプッシュボタンを押してクロノグラフを作動させ、コラムホイールに「カチッ」とはまる感触を楽しむ。音を聞きながら感触も味わえるモノプッシャーは、時計好きにはたまらない存在である。
実はこのモノプッシャーも、ロンジンによって飛躍的に進化した機能のひとつ。腕時計の黎明期である1911年、当時はまだほとんどのクロノグラフが大型の懐中時計用ムーブメントを採用していた時代に、ロンジンは腕時計専用に設計した初期のモノプッシャークロノグラフのひとつを発表。

1911年製のモノプッシャークロノグラフ。
さらに1913年には、そのコンセプトを発展させた「キャリバー13.33Z」が完成。世界初の小型クロノグラフとして知られるムーブメントは、同時に極めて安定した精度も実現していたため、世界中で高い評価を獲得すると、数多くのバリエーションが生まれていった。

1913年製の13.33Zを搭載したクロノグラフ。
これらの初期の腕時計クロノグラフは、アメリア・イアハートやリチャード・バードといった航空界のパイオニアがこぞって愛用。飛行機を操縦することが今より遥かに危険だった時代、空の先駆者たちが求めたのは、何よりも正確な腕時計であり、信頼できるクロノグラフ。ロンジンは時計史だけではなく、航空史においても重要な役割を果たしたのだ。

そんなクロノグラフの“大御所”による、こだわり満載の最新モデルが50万円台でリリースされたことは奇跡。今年発表された時計の中で、最も衝撃的なクロノグラフであることは、間違いない。
問い合わせ/ロンジン公式サイト
文/市塚忠義