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パネライ PANERAI
イタリア / フィレンツェ
設立:1860年
パネライ時計店として創業。第一次世界大戦頃から、伊海軍向けの時計開発を始め、1993年には民生用も発表。1997年からリシュモン・グループ傘下となり、市場を広げ、世界的に大ヒット。
PANERAIの工房
2002年パネライは、自社製キャリバー開発を目的にスイス・ヌシャテルに自社房を開設。
そして2014年、ヌシャテルの丘陵地に新工房を建設し、開発・生産力を格段に増強した。
多彩になった自社製キャリバーに対応すべく、最新の設備と伝統技術とがここには融和する。
広大なる自社工房で厳格に製作される自社製キャリバー
量産性と高品質とをかなえる設備と技術
スイス時計産業の中心地の1つヌシャテルにおいて、2014年に完成した「オフィチーネパネライ マニュファクチュール」は、スイスでも最大規模を誇っている。その総床面積は、1万平米以上。毎年のように発表される自社製キャリバーの製造のほとんどが、ここで行われる。
最新の工作機械が整備され、地板とブリッジを高精度に切削加工している。ペルラージュ仕上げもCNCマシンで行い、ブリッジの面取りには2台のダイヤモンドカッターを導入。鋭利な刃先で美しい鏡面を得ている。
組み立て部門は、キャリバーの性格に合わせて2つのアトリエを構えた。1つはコンプリケーション部門。レガッタカウントダウン以上の複雑機構は、1人の技術者が責任を持って1つの時計を手組みしている。2つ目はいわば量産部門。ここでは分業制で組み立てられることに加え、様々な自動化マシンを導入。穴石のセッティング、注油といった繰り返し作業をマシンに委ねることで、品質の安定化を図っている。また脱進機の投影検査を全品に課しているのも、品質への強いこだわりだ。
こうして組み立てられたムーブメントは、ケーシングを経て品質検査部門へ渡される。すべてのパネライの腕時計は、ここで複数の防水検査や隅々に行き渡る外装チェックなど実に多くの検査を受け、高品質が保証され、ユーザーの元へと送られる。