2019.06.04

オーバースペックの鉄人「カシオ G-SHOCK」は35年を超えてさらに進化中【国産時計が面白い】

35年を経てまだ進化する元祖強靭"G"が筆頭

弱点のリューズを完全にガードしたモデルも登場

G –SHOCKの最高峰である「MR-Gコレクション」には、さらに大幅な進化を果たしたモデルがある。究極のタフネスを目指すGの伝説は、まだまだ続く!

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頂点モデルのMR-Gにして CASIOスペックも最強

G-SHOCK
MRG-G1000B-1AJR

新開発の「クラッドガード構造」で、従来困難だったリューズの操作性と耐衝撃性を両立させ、ダウンサイジングにも成功。2都市時刻同時表示機能、高輝度LEDライトの搭載はもちろん、二重硬化処理やザラツ研磨など、細部までタフさと上質感にこだわった。GPSハイブリッド電波ソーラー。径49.8㎜。チタンケース&ブレス。20気圧防水。30万円。お問い合わせ先:カシオ計算機お客様相談室

リューズ、ボタン、ガードパーツを一体化し、耐衝撃性とケースの小型化を実現。内装されたαGELでリューズ本体への衝撃も緩和する。

 

時計のテストとは思えない過酷な耐久試験

G-SHOCKの本質であるタフネスを追求するため、高級ラインのMR-Gにおいても超過酷な耐久試験を実施している。両サイドから電流を流す、ワイヤーブラシでスクラッチする、水深200mに沈める、さらには特殊装置で時計本体を猛スピードで射出し、分厚いガラス板5枚をブチ破る……。ここまでやるかというほどのハードなテストが、G-SHOCKをさらに強靭に進化させるのだ。

 

GPSハイブリッド電波ソーラー
カシオ独自のソーラー充電システムで駆動し、GPS衛星電波と世界₆ 局の標準電波を受信。屋外屋内を問わず、世界中どこにいても常に正しい時刻を表示できるムーブメントだ。

 

耐衝撃構造×GPSハイブリッド電波ソーラー!

カシオといえば“落としても壊れない時計”という常識破りなコンセプトを具現化して1983年に誕生したG –SHOCK。以降、構造、素材、機能とあらゆる面で進化を続けてきたが、現時点における最高峰が欲しければ、「MR –G」の新作がいい。

こ存じの通りMR –Gは、G –SHOCKの最上級ライン。“大人のためのG –SHOCK”を標榜して’96年にデビューし、以降、高級感とともに高い耐衝撃性を叶えたフルメタルケースをアイデンティティとしてきたが、この「G1000B」ではそのタフネスさがさらに高まり、弱点であったリューズの耐衝撃性まで大幅にアップした。

搭載するのは、独自のタフソーラー充電システムで駆動し、GPS電波と標準電波の2つの電波受信に対応するカシオの最新ムーブ。ちなみにフルメタルケースで、耐衝撃構造とこのGPSハイブリッド電波ソーラーを同時に搭載したのは今モデルが初。オールチタンの威風堂々たる外装デザインに相応しい、最強のG –SHOCKだ。

 

初代モデルのフルメタルもあり!

こちらはG-SHOCKの初号機DW5000Cの角型フォルムを受け継ぎながら、新たな耐衝撃構造でフルメタル化したモデル。そのファッション性の高さからただいま大人気だ。ムーブはソーラー駆動で、標準電波とBluetooth®による時刻修正システムに対応。49.3×43.2㎜。20気圧防水。6 万8000円。

[時計Begin 2019 SPRINGの記事を再構成]

文/吉田 巌

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