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2020.01.03
高級ウォッチの保証期間はどのくらいが標準的?【一生モノとその理由】
3~5年は当たり前、10年保証も
時計をあれこれ選んでいるときは、気分が高揚して意外とノーマークになりがちな保証期間。実は、時計と長く付き合うほど重要性が増す、一生モノ時計の重要ポイントだ。
保証期間はブランド力のバロメーター
正規購入した時計のほとんどは、メーカーによる保証がつく。その期間はさまざまだが、標準は2年といったところ。しかし近年、消費者のニーズが高まっていることもありこの期間は延伸傾向にある。グランドセイコーは3年、ロレックスやブライトリング、オメガなど、5年保証を謳うブランドもある。前述の通り、時計、こと機械式は購入後のメンテナンスが大前提であるからこうした動きは歓迎すべきもので、一生モノの購入を考える際、選択肢が充実することにもなる。
だがひと口に保証といっても、内容は多様だ。ザ・シチズンは厳選した素材と技術を駆使したハイエンドブランドだけあり、保証期間も10年と最長級。一流の矜持が感じられ、信頼性も抜群だ。スイスのマニュファクチュール、ジャガー・ルクルトは最大8年間の国際保証がつき、ユーザー情報をオンライン登録して管理する、合理的なシステムが採用されている。こうした保証へのスタンスにもブランドの個性や実力が表れる。精度や防水性と一緒にチェックすれば、自身にぴったりの〝一生モノ〞が見つかるだろう。
10年保証
年間誤差±1 秒(!)の最高級クォーツウォッチ
ザ・シチズン
2018年、創業100周年の年に懐中時計コンセプトモデルとして発表された年差±1秒の"超高精度"光発電エコ・ドライブムーブメントCal.0100を腕時計に初搭載。世界限定100本。クォーツ。径37.5㎜。18KWGケース。ワニ革ストラップ。5気圧防水。180万円。
8年保証
老舗マニュファクチュール「ジャガー・ルクルト」の斬新な試み
同社は創業180年以上を誇るスイス時計界の重鎮。伝統的な時計製造にこだわる一方で、専用アプリケーションを使った「レベルソ」のカスタマイズシステムを構築するなど、現代的なアプローチにも積極的だ。ユーザーサイドに立った、柔軟で合理的な姿勢は同社製品の魅力をさらに高める。
[時計Begin 2019 AUTUMNの記事を再構成]
文/川口 哲郎 構成/TAYA