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2020.10.30
懐かしいのに新鮮な’80&’90年代テイスト時計がいま密かに人気です
気がつけばもう四半世紀前
懐かしいのに新鮮な’80&’90年代テイスト
復刻モデルといえば'₄₀~'₇₀年代が定番だが、近ごろ’₈₀&’₉₀年代が密かに人気上昇中。ちょい懐かしいデザインが新鮮に映るから不思議!
他のどの時代とも趣が違う’80〜’90年代的レトロモダン
ちょっと前まで想像さえしなかったが、1980〜90年代に登場したモデルが、今再び注目を集めている。考えてみればつい最近と思っていたこの時代も、すでに30年以上年経過しており、ごく当然の成り行きともいえるのだ。
今年、新コレクションが発表された「パシャ ドゥ カルティエ」は、’85年にカルティエ初のラグジュアリースポーツモデルとして誕生。個性的かつエレガントなラウンドスタイルで、男女問わず人気を博した。新作では、ブルースピネルのカボション付きリューズカバーの装備などで100m防水が確保され、シリコン脱進機のCal.1847MCは高耐磁を実現。また、ネジ留め式のアタッチメントがクイックスイッチシステムに進化し、ストラップ交換がスムーズに行えるようになった。
ブライトリングの人気クロノグラフ「クロノマット」には、初代をイメージしたモデルが追加された。「フレッチェ・トリコローリ」仕様のルーローブレスレットやライダータブ付き回転ベゼルを取り入れ、外観は’80年代的レトロモダンを貫きながら、内部には自社製キャリバー01を搭載して機能性を大幅に向上させている。
オメガのコンステレーションも今年コレクションを一新させた。’82年発表の「マンハッタン」によって確立した、ケースに4つの爪を配した特徴的デザインは残しつつも、その爪をセラミックベゼルと一体化させることでいっそうエレガントに仕上げている。さらに、マスタークロノメーター認定キャリバーを搭載し、持ち前の高精度をいちだんとアップさせた。
そして、この中では最も新しい’98年登場のブルガリ「アルミニウム」も今年ついに復活。革新的なアルミケース&ラバーベゼルを受け継ぎながら、内部機構がクォーツから機械式に。外観もより高級感漂うスタイルへ進化した。いずれも当時の意匠を踏襲する一方、機能はきわめて現代的。ちょっと懐かしい’80〜’90年代復刻が今後は旬に?
( ORIGINAL MODEL )
1998年「アルミニウム」
異素材融合のラグジュアリー
ケースにアルミニウムとラバーをまとった斬新な姿で登場。また、ブラック&ホワイトをグラフィカルに組み合わせ、ラグジュアリーなモダンカジュアルを体現した。
cartier(カルティエ)
パシャ ドゥ カルティエ
モダン仕様に一新
印象的な外観はそのままに、より高防水・高耐磁仕様に進化。シリコン脱進機のCal.1847MC搭載。自動巻き。10気圧防水。径35mm。SSケース&ブレス(アリゲーターストラップ付き)。65万5000円(予価)。問い合わせ:カルティエ カスタマー サービスセンター
径41mm。SSケース。アリゲーターストラップ( 2 本)。66万円(予価)。
径41mm。18KYGケース。アリゲーターストラップ( 2 本)。176万4000円(予価)。
[時計Begin 2020 autumnの記事を再構成]