- 時計Begin TOP
- 特集
- ルイ・ヴィトン「タンブール」アイコンを守り進化を続けて20年
2022.12.19
ルイ・ヴィトン「タンブール」アイコンを守り進化を続けて20年
ラグジュアリーメゾンが手掛けた本格的な時計コレクションとして業界の先陣を切ったルイ・ヴィトンのタンブール。その20年の歴史的タイムピースを追う。
サプライズの連続だった革新ウォッチの数々
ルイ・ヴィトンウォッチの不滅のアイコン「タンブール」。そのファーストモデルが誕生したのは2002年。それは衝撃的なデビューであった。フランス語でドラムを意味するそのケースは、今までに見たことのない形状をしていたからだ。横から見ると筒型、しかも裾に向かってケースが大きく広がっていく極めて個性的なデザイン。最初に見た時は「装着感は、いかがなものか」と感じたが、実際に手にとって腕に乗せてみると、可動式ラグの効果で驚くほどのフィット感を実現していた。
そのタンブールは2022年に、20周年を迎える。その歴史を振り返ってみると、機能的革新モデルの連続であったことが分かる。誕生と同時に決定的なアイコンケースを手に入れたタンブールは、後は「中身」に集中することができたのだ。特にルイ・ヴィトンのウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」が製作を手がけた複雑時計の数々は、腕時計の歴史に残る名作ばかり。一部ではあるが、その傑作をここに紹介しよう。
スイスに工房を開設し本格時計がスタート! LOUIS VUITTON TAMBOUR HISTORY
2002/The First TAMBOUR
記念すべき初代タンブールはGMT機能を搭載。全身ブラウンカラーにGMTのイエローの針が映える。径39.5mm。
2003/LV 277 クロノグラフ
「タンブール LV277 クロノグラフ」。エル・プリメロを改良したキャリバーLV 277を搭載し、COSC認定を取得。径41.5mm。
2004/トゥールビヨン モノグラム
「タンブール トゥールビヨン モノグラム」。手巻きLV103はブリッジ、針、ネジなどをカスタマイズ可能。径41.5mm。
2005/ダイビング
「タンブール ダイビング」。タヒチ産のマザー・オブ・パールのインダイヤルを装備した同社初のダイバーズ。径44mm。
2009/スピン・タイム
「タンブール スピン・タイム」。キューブの形をしたインデックスが回転して時刻を知らせるジャンピングアワー。径44mm。
2010/ミステリューズ
「タンブール ミステリューズ」。リューズからムーブメントを繋ぐ巻き芯すらも見えず、ダイヤルに浮かんで見える。径42.5mm。
2011/ミニッツ・リピーター
「タンブール ミニッツ・リピーター」。ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンが開発したハイコンプリの代表格。径44mm。
2013/ツインクロノ
「タンブール ツインクロノ」。3つのカウンターをシングルプッシュボタンで操作できるスプリット・セコンドクロノ。径45.5mm。
2015/ワールドタイマー
「タンブール ワールドタイマー」。2時位置のプッシュボタンで都市名を設定し、時刻を表示できるワールドタイマー。径44mm。
2017/ポワンソン・ド・ジュネーヴ
「タンブール ムーン フライング トゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ」。ジュネーブシール認証を受けたスケルトン。径41mm。
2020/カーブ フライング トゥールビヨン
「タンブール カーブ フライング トゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ」。超軽量なカーボストレイタム® ケース。径46mm。
2021/カルぺ・ディエム
「タンブール カルぺ・ディエム」。ジャンピングアワー、レトログラードメントなど4 つの機構を1つのムーブに。径46.8mm。
2022/伝説のクロノグラフが限定200本で復活!
「タンブール トゥエンティ」
TAMBOUR TWENTY
初代タンブールの誕生20周年を記念した限定200本のクロノグラフ。2003年のエル・プリメロムーブメントをベースとしたキャリバーLV277を搭載したモデルが、ダイヤルの仕様を若干変えて復刻され、瞬く間に完売した。径41.5mm。(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
エル・プリメロ復活!!
毎時3万6000振動のハイビート・クロノグラフキャリバー、LV277(エル・プリメロベース)を搭載している。
LOUIS VUITTON TAMBOUR TWENTY
https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/stories/tambour-twenty
構成・文/市塚忠義
※表示価格は税込み。