2019.04.11

時計界を代表する航空時計といえば、IWCのこのモデル!

世界を席巻するスピットファイア

IWCが今年開催のジュネーブサロン(SIHH)にて、パイロット・ウォッチコレクションの人気モデル「スピットファイア」の新作を発表した。

1930年代に開発され、第二次世界大戦時に英国空軍を中心に活躍した戦闘機・スピットファイアにインスピレーションを得て誕生したIWCの「スピットファイア」。航空時計の名作を数多く手がける同社のなかでも、その高級感漂うデザインから他とは一線を画す1本である。

今回のモデルチェンジにおける最大の目玉は、同社パイロット・ウォッチで初めてとなる自社製ムーブメント32000シリーズの搭載である。新開発のキャリバー32110は、中3針&デイト表示のスタンダードな機能ながら、双方向爪巻き上げ機構、72時間パワーリザーブのハイパフォーマンスを発揮。軟鉄インナーケースの内蔵によって高い耐磁性も確保する。

そしてデザイン面では、スピットファイアのコックピットをモチーフに、シンプルかつ精悍なブラック文字盤を採用。新たにカーキのナイロンストラップも採用し、いっそうミリタリーの風格が漂う本格スタイルへと生まれ変わった。マニュファクチュールの実力を示すパイロット・ウォッチの真打が登場した。

しかも自社製ムーブメント32000シリーズを初搭載

IWC(アイ・ダブリュー・シー)
パイロット・ウォッチ・オートマティック・スピットファイア
より精悍で高性能に進化

今年発表の新型スピットファイア。同名戦闘機のコックピットを思わせる文字盤デザインを採用し、自社製Cal.32110をパイロットシリーズに初搭載。自動巻き。径39㎜。SSケース。布製ストラップ。6気圧防水。53万円。4月発売予定。お問い合わせ先:IWC

こちらが搭載するキャリバー32110
双方向の爪巻き上げ機構により72時間パワーリザーブを確保。また、軟鉄製のインナーケースがムーブメントを磁力から守る。

 

スピットファイアが世界一周の旅に!
今年の夏、スピットファイアの冒険プロジェクト「ロンゲスト・フライト」を実施。2名の英国人飛行士が搭乗し26ヵ国、4万km以上の旅を行う。

[時計Begin 2019 SPRINGの記事を再構成]
文/岡崎隆奈 構成/市塚忠義