- 時計Begin TOP
- ニュース
- 【ライバル時計対決 ♯03】 チューダー「ブラックベイ フィフティ-エイト ブロンズ ブティックエディション」vs ベル&ロス「BR 03-92 ダイバー ブラウン ブロンズ」
2022.10.12
【ライバル時計対決 ♯03】 チューダー「ブラックベイ フィフティ-エイト ブロンズ ブティックエディション」vs ベル&ロス「BR 03-92 ダイバー ブラウン ブロンズ」
ブロンズ人気に火をつけた2大ダイバーズ
チューダーとベル&ロス。どちらのブランドも、その高いデザインセンスで若者を中心に人気を集めているが、それ以外での共通点は、すぐには思いつかない。しかし、両者が得意とするダイバーズウォッチ、そしてそのケースの色を思い浮かべてもらうと、意外な共通項が見つかる。そう、この2つのブランドがライバル関係にあるのは、ブロンズケースを採用したダイバーズウォッチである。
ブロンズケースといえば、ただいまトレンドのど真ん中。どのブランドからもリリースされており、決して珍しい素材とはいえない。しかし、このブロンズブームの先駆けとなったモデルが、チューダーの「ブラックベイ」であり、ベル&ロスの「BR 03-92 ダイバー」である。どちらも高い防水性能を有する本格的なダイバーズウォッチで何種類かバリエーションがあるが、人気なのは、ブロンズケースと相性抜群のブラウンのダイヤルとベゼルを組み合わせたタイプだ。では、その2本の詳細を比較していこう。
チューダー「ブラックベイ フィフティ-エイト ブロンズ ブティックエディション」のケース径は39㎜、ケース厚は11.9㎜、防水性能は200mだ。ねじ込み式のリューズもブロンズ製で、かなり大型となっている。対するベル&ロス「BR 03-92 ダイバー ブラウン ブロンズ」のケースは、丸型でなく角型。ケース幅は42㎜、ケース厚は12.05㎜、防水性能は300m。同じくねじ込み式のリューズだが、黒いカバーが付くのとリューズガードが備わっている点がチューダーと異なる。ケースバックはどちらもステンレススティールだが、チューダーはブロンズカラーのPVDコーティングを施している。またベル&ロスにケースバックには潜水具のエングレービングが入る。
続いてダイヤル。「ブラックベイ フィフティ-エイト ブロンズ ブティックエディション」のダイヤルは、3・6・9のみアラビア数字のインデックスで、残りは丸いドットタイプ、12時位置のみ逆三角のインデックスを採用している。時分針はとても太く、時針先端はスノーフレークと呼ばれる形状、秒針は菱形にデザインされている。一方「BR 03-92 ダイバー ブラウン ブロンズ」のダイヤルは、3・6・9時位置のインデックスがバータイプで、残りは丸いドット、12時位置の逆三角形インデックスは、ブラック ベイと同じだ。時分針は、中心部のみルミノバが塗布されており、ぱっと見の印象はやや細い。また秒針の先には丸いドットが組み合わされる。
最後は、ムーブメント。「ブラックベイ フィフティ-エイト ブロンズ ブティックエディション」のムーブメントは、キャリバーMT5400。パワーリザーブは70時間で、スイス公認クロノメーター認定を取得している。一方、「BR 03-92 ダイバー ブラウン ブロンズ」が搭載するムーブメントは、ダイバーズの国際規格ISO6425に適合するキャリバー BR-CAL.302。パワーリザーブは約42時間で、4-5時の間にデイト表示が備わる。
価格は「ブラックベイ フィフティ-エイト ブロンズ ブティックエディション」が56万3200円、「BR 03-92 ダイバー ブラウン ブロンズ」が57万2000円となっている。
問い合わせ:
(文・構成/市塚忠義)
同じカテゴリーの記事
A.ランゲ&ゾーネ「1815」 vs ヴァシュロン・コンスタンタン「トラディショナル・マニュアルワインディング」
IWC「パイロットウォッチ・タイムゾーナー・クロノグラフ」 vs ジャガー・ルクルト「ポラリス・クロノグラフ W T」