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2023.03.01
国産時計ブランド 春の新作時計祭り Part 4
2023年3月末にスイスで開かれる新作時計見本市、ウォッチズ&ワンダーズを前に我らが国産ブランドの動きも活発化。魅力的な新作が続々と誕生している。4大ブランドの気になる時計をまとめてみたい。
キングセイコーの新作
ダイヤルとケースサイズがパワーアップ
グランドセイコーに遅れること1年。1961年に誕生したキングセイコー。昨年2022年に、60年余の時を経て衝撃的な復活を遂げたことは記憶に新しいだろう。その復活キングセイコーの第二弾が、早くもラインナップに加わる。
今回発表された新作は2種。一つは1913年に国産初の腕時計として誕生した「ローレル」の110周年を記念する限定モデルだ。最大の特徴は、ダイヤルの模様。キングセイコーが誕生した「亀戸」は、かつてこの土地が島だったころ、その形が亀の甲羅に似ていることから亀島と呼ばれていたという。限定モデルのダイヤルには、その甲羅が由来の亀甲パターンがダークブラウンのグラデーションで表現されている。
2つ目の新作は、ケースサイズがひとまわり大きくなった、ケース径39㎜のモデルだ。復活第一弾のモデル同様、1965年のキングセイコー「KSK」をルーツとしている。ちなみにKSKの最後のKは、規制装置を意味し、秒針停止機能(リューズを引くと秒針が止まる)を装備していることが最大の売りだった。
今回、サイズアップを図るにあたり、ダイヤルやケースのディテールも見直されている。インデックスのダイヤカット面は一面プラスされ、光の反射面が増えることで視認性の向上に貢献。またケースのベゼルには、円周状の筋目仕上げを施し、側面は鏡面仕上げにすることで立体感を強調している。
さらに39㎜のモデルには、新ムーブメントが搭載された。メカニカルキャリバー「6R55」は約72時間というロングパワーリザーブを実現しており、様々なライフスタイルに対応する。
問い合わせ セイコーウオッチお客様相談室 0120-061-012
オリエントの新作
あのロングセラーに新デザイン
「オリエントマコ」といえば、2004年から続く同社を代表するロングセラーモデル。ダイバーズウォッチの意匠を受け継ぎ、高い防水性能と本格的な自動巻きムーブメントを搭載したモデルは、リーズナブルな価格も魅力のひとつだ。
これまでシリーズのダイヤルにはバーインデックス、もしくはドットのインデックスが採用されてきたが、新作では新たに6・9・12のアラビア数字インデックスが追加されている。またアルミプレートのベゼルは、15分を境目にツートーンでブルーを配色。空をイメージしたブルーに対し、秒針先端のイエローが太陽の光を表現しているという。さらに風防がサファイアクリスタルにアップグレードされているが、価格はアンダー5万円をキープしている。ただし、国内限定200本のみのリリースだ。
問い合わせ オリエントお客様相談室 042-847-3380
カシオの新作
あらゆるスポーツに対応
カシオGショックのスポーツライン「Gスクワッド」に、心拍計やGPS機能を搭載したマルチスポーツモデルが登場。LEDの光を照射して体内の血流量の変化を計測し心拍数を測定するほか、ジャイロセンサーがプールでの泳法やターンを計測できる。
ダイヤルを四方からガッチリとガードするような「クロスフレームデザイン」のケースは、スポーツギアに見られる二重フレームをイメージして立体的に。充電池の薄型化と内蔵型のGPSアンテナなどにより軽量化が図られ、可動域の広いストラップで装着性も高められている。
またケースのベゼルとストラップにはエコ素材「バイオマスプラスチック」を採用。トウモロコシなどの再生可能な有機資源を原料とすることで環境にも配慮している。
問い合わせ カシオ計算機
(文・構成/市塚忠義)
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