- 時計Begin TOP
- ニュース
- 着けて納得!新作時計インプレッション「カール F. ブヘラ」編
2023.03.13
着けて納得!新作時計インプレッション「カール F. ブヘラ」編
今年のカール F. ブヘラは、ちょっと違う!?
少し前に、カール F. ブヘラの新作でオールブラック軍団の「CFBカプセルコレクション」を紹介したと思うが、その実機を見る機会があったので、そのインプレッションをリポートしたい。またカール F. ブヘラの今後の方向性についても、ブランド側から正式なコメントを得ることができたので、そちらも合わせてご報告!
カール F. ブヘラのインターナショナルセールス担当取締役副社長、ミケーレ・スタルバッヂ氏が来日。今年、そして今後のブランドの方向性を日本のプレスに向けて説明する機会を持った。ポイントは大きく3つ。
1つ目は、コレクションを絞り、自社製ムーブメントの搭載比率をあげていくということ。現在、カール F. ブヘラの商品は6つのコレクションから構成されているが、これを今後は「マネロ」「パトラビ」「ヘリテージ」の3コレクションに絞り込む。また、ここでいう自社製ムーブメントとは、カール F. ブヘラ独自の「ペリフェラルローター」搭載キャリバーのことを指すが、当面は全製品の3割に自社製ムーブメント搭載することが目標だという。商品のボリュームゾーンは70万円〜420万円。平均すると120万円ほどのモデルが主力となる。
2つ目のトピックは、2023年のウォッチズ&ワンダーズ。こちらはまだ正式発表前なので、コメントは差し控えさせていただくが、今年の新作は、かなりの力作揃い。楽しみに待っていてほしい。そして3つ目は、オリジナルピース製作に向けたプロジェクト。具体的には、カスタムオーダーが可能となる「CFBマスターラボ」の開設だ。実際このサービスは、スイスとアメリカではすでに展開済みで、今後は日本でもこのサービスが受けられるようになる。自社製キャリバー搭載のハイエンドなコンプリケーションウォッチが基準とはなるが、「自分だけの1本」が、同社の高い技術力によって完成する。
今年、ブランド創業135周年を迎えたカール F. ブヘラが掲げた最新のブランドテーマ、それが「♯EXPLORINGTIME」だ。外に出ることも少なくなり、世界的に活動範囲が狭まっていた苦しい時期を乗り越え、これからはアクティブに自分探しの冒険を始める。そんな時にカール F. ブヘラの時計は、頼もしいパートナーになってくれるだろう。
問い合わせ カール F. ブヘラ
(文・構成/市塚忠義)